口腔機能低下症の基礎-前編-

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。本日は口腔嚥下について解説していきます。その中でも口腔機能低下症という概念については評価・基準などもしっかりしており、非常に有用な概念だと感じています。少しでも参考にして頂けたら幸いです。

口腔機能低下症とは

口腔機能低下症とは

加齢だけでなく、疾患や障害など様々な要因によって、口腔の機能が複合的に低下している疾患。放置していると咀嚼障害、摂食嚥下障害など口腔の機能障害に陥り、または機能障害をきたし、また、低栄養 やフレイル,サルコペニアを進展させるなど全身の健康を損なう。

と定義されています1)。言葉としてはオーラルフレイルなどの言葉の方が有名ではないかと考えられます。口腔機能低下症は検査結果に基づく疾患名であり、オーバーラップする部分も多いと報告されています。そのため、大きく区別する必要はないと考えることが出来ます。

 

私がこの概念が有効であると考えている理由としては順序立てて口腔機能が低下する流れを考えて対応できること、評価と基準があり判断しやすいという部分になります。口腔機能低下症の流れとしては以下の画像の様にまとめられています。口腔への低下や歯周病・歯の喪失から始まり、むせや食べこぼし・噛めない食品の増加と繋がります。そして口腔機能低下症になり、口腔の機能障害になります。こうならないように予防が必要であり、なった場合には評価・介入が必要になります。

口腔機能低下症の基礎-前編-

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