受付中2018年03月21日 18:10に投稿

精神疾患のある方のリハビリについて

回復期に勤めています。30代の女性の患者様で、精神疾患があり飛び降りし、脳挫傷や骨盤などの多部位の骨折で入院してきた方を担当しています。
運動レベルとして、近位監視での歩行がありご家族と同居していることから在宅復帰できると考えていますが、脳の障害による注意機能の低下、情動障害に加え、もともとの精神疾患があることから、ご家族の方は二度同じことがあるのではないかと心配しています。
こちらとしては制度上、入院期間が限られているので退院日が近づいてきています。
今悩んでいるのは、このまま本当に在宅に帰らせるのがこの人にとって良い選択なのかなということです。
このような方を担当したのが初めてなので、アドバイスいただけると嬉しいです。

回答4

精神疾患の経験がある理学療法士です。
養成校でも卒後教育でも精神疾患の勉強はおざなりになりやすいですよね。もちろん私もそうです。
餅は餅屋が大切で、精神科医がどう判断するかが重要であり、その背景には薬物コントロールができているか、自殺リスク評価をクリアしているかが挙げられると思います。
質問者さんの施設で精神面の評価がどの程度されており、抗精神病薬の調整がどこまでされているかを確認する必要があると思います。それを踏まえて初めて機能・能力の評価ができますし、退院調整が具体化すると思います。精神面の評価が院内でできるのであれば付き添い外出し外来受診も選択肢に挙がってしかるべきかと思います。
少し厳しいことを言っておくと、そこほったらかしにしておいて、最後に入院日数を持ち出して制度に責任転嫁するのはやめたほうがいいかと思います。

2018年03月22日 20:32

初めまして。
義肢装具士(PO)養成校を出ていますが、現在臨床では働いていません。

しかし、私自身が当患者様と同じように精神疾患からの、飛び下りによる自殺企図の経験があり、思う所があるので回答させていただきます。

私は社交不安障害からの抑うつ、不眠が主症状でした。薬物療法開始から3ヶ月程度経過した、精神面での回復期に企図しました。両踵骨、脊椎胸腰移行部の損傷。神経損傷、頭部外傷はありませんでした。

また、同じ様なことがあるかと言えば、あるでしょう。恐らく、統計的にもそれを繰り返す傾向はあると記憶しています。私も、一酸化炭素中毒による未遂を経験しております。飛び下りから数年後です。
対人恐怖は解消したものの、不眠、抑うつは長引き、将来への不安は拭えません。

ご家族が、どの程度疾患、治療方針について理解しているのか、本人の治療に対する意欲が十分でも、それは重要な観点でしょう。
そもそもの本人、家族の背景もあるでしょう。

理学療法士個人が職務として(無論職務外としても)解決するには限界があると言わざるを得ないと考えます。

医師、理学療法士、作業療法士、PSW、義肢装具士、ケースワーカ、友人、知人、
ときには、なんの資格も持たない方との会話が大きく助けになることもありました。上の方が書かれているように、職務としての義務を果たすのみでしょう。

2018年03月23日 13:05

コメントありがとうございます。確かにお二方のおっしゃる通り、自分及び病院のリソースのみで考えてしまっていました。
私の病院には精神科の先生はいないですし、そのあたりの知識の深いセラピストもおらず、自分と担当スタッフのみでどうしようか考えてしまっていました。
貴重なご意見ありがとうございました。

2018年03月23日 17:48

精神科経験のある、現在生活期で働いているOTです。
その精神疾患がどういったものかなのにもよりますが、精神疾患患者が在宅で生活する上で大切なことはまず服薬管理です。
病識があるか、ないかで大きくサービスが変わります。
病識がなければ薬を捨てるまたは飲んだふりをするので家族や訪問系のサービススタッフの支援が必要です。
退院後の通院先も知っておく必要があります。
そしてその通院先にはどのようにして行っていたのかもリハビリテーションにおいては大切かと思います。
また、飛び降りした際の精神状況を把握し、再発予防も必要です。医療的にどの病期で起きたのか?なにがきっかけだったのか…その時の服薬状況はどうだったのか…などです!
不眠は様々な精神疾患の二次疾患ですので確認すると良いと思います。ただ、睡眠導入剤には様々あり、昔からある睡眠導入剤は転倒リスクを高めますので主治医と相談し、上手く調整ができなさそうであれば精神科の医師へバトンタッチも必要かと思いますのでそこらへんは連携室などを通して調整してもらえればいいのかなと思います。
身体機能的にも変化があると思いますので現在と過去の差を確認し、住環境をどこまでアプローチするかも必要です!
すいません、長文になりましたが、精神疾患がある方の在宅生活はとても不安定ですので回復期で完結せず、専門家に繋がることも1つの手です!

2018年03月26日 21:09

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