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療法士が専門分野以外のことを話すことについて

キャリアコンサルタントが徹底サポート

「作業療法士のいい睡眠の取り方」や「理学療法士による身体にいい栄養の話」といった記事を見かける機会が増えたと思います。

私は作業療法士ですが、養成校にて睡眠について詳しく学んだことはありませんし、カリキュラムでもそのような授業はないと思います。理学療法士も、基礎的な栄養の話は授業で受けますが、デトックスや腸活などのワードは出てこないと思います。

よく職域拡大だとか、知名度向上だとかいうお話を聞きますが、そういった人たちは自分たちの職業をどのように広げたいと思っているんですかね。

認知度と知名度は違います。誤ったイメージが一度広まると、それを修正するのは本当に大変です。

「医師が教える〜」という謳い文句が問題になっていますが、理学療法士・作業療法士においても同様ですよね。自分たちの商売だけのことを考えるような身勝手なプロモーションは、本当にやめていただきたいです。

回答7

現在短時間デイサービスで管理者をしている9年目の理学療法士です。
自分もご意見に同感です。またご意見以外の場面にも巷にリハビリという言葉があふれていてますよね。リハビリという言葉がキャッチーで、外来語なので日本語とくっつけると親和性があって何か特別なことみたいに思えるのが原因だと思います。
特にデイサービスの領域ではちょっとしたレクレーションに○○リハビリといって提供している事業所が多く、小さなクリニックなどでは物理療法をリハビリと呼んでいるので、非常に偏狭なリハビリの概念で迫られることがよくあります。今後のリハビリ業界のこと、新人職員のことなどを真剣に考えているならばよく考えなおしてほしいですよね。
但し職域の拡大というのは必要だとも感じます。これまでの厚労省の審議会などに目を通すと、今後医療・介護の機能分化がさらに進み、これまでのリハビリの概念だけを突き通すことは不可能だと思います。恐らく医療で提供されるサービスはより短期間で実効性のあるものにとって代わりどんどんセラピストを必要としなくなるように思います。介護保険も同様に成果のないリハビリは駆逐されて、セラピストの居場所がなくなってゆくように思います。奇しくも理学療法士協会の会長さんもセラピストのワーキングプア化を懸念しておられました。
この業界を今後生き残りをかけてゆくためにはこれまでのセラピスト像を変えてゆく努力は必要ではないかと思います。

2018年08月31日 13:04

理学療法士として30年、半分は臨床、半分は教育、現在は一般社団法人理事としても介護予防教室や一般の方へのボディメンテナンス(自費)など多岐に渡り仕事をしている者です。
投稿者さんは作業療法士になってどれくらい経つのかわかりませんが、作業療法士は免許をとったら一人前というわけではない事はお分かりですよね?
投稿者さんが例に挙げている睡眠や栄養は理学療法や作業療法を行っていく上で重要な知識です。ですから免許を取ったうえで、みなさんそれぞれ勉強や研究をされています。それが自身の付加価値となります。そして、理学療法や作業療法を実施していく上で重要だから、それを知らない人への啓蒙として講演をしたり投稿をしたりします。そしてそれに興味を持った人がまた勉強をして付加価値をつけて行く。付加価値をつけることは自分自身のステイタスをアップさせるだけでなく、それを対象者に還元できます。ですから知名度を上げるとか職域拡大という事とは少し違うと思います。
また私たちは時代のニーズに合った理学療法や作業療法を提供していく必要があります。私が学生の頃は介護保険はありませんでしたから「医療モデル」しか学んでいませんし、考え方もICIDHでした。でも今はICFで考え社会への参加が目標となっている時代です。また国は「予防」に関しても力を入れており、理学療法士が予防分野で働くことを認めました。そう考えると、社会のニーズに合わせて私たち療法士も柔軟に対応していくことが重要ではないでしょうか?

2018年09月01日 13:20

我々の業界は需要と供給のバランスが崩れつつありますし、介護医療保険も非常に不安定です。
そんな中、各々専門性をもって自費診療や、セミナーなどで生計を立てようとする方々が出てくるのは非常にごく当たり前だと思っています。むしろ専門性を持つことが今後この業界で生き残る方法だと考えています。
スポーツや、一般企業で療法士として働く、post編集部の方々のように発信者として働くなど専門性を持ちそれを生かし働いている方々はすでにたくさんいらっしゃいます。我々の業界は非常に多様化してきていると思いますが、あなたの投稿はそのような方々を否定しているようにも感じられます。
あなたは学校教育で学んだことだけで通用していけるとお考えでしょうか?

2018年09月01日 21:42

一個人の話なので、参考にはならないかもしれませんが…
私はOTとして10年以上病院で働かせてもらっておりますが、1年目の頃と比べると、確かに栄養や睡眠については盛んに叫ばれるようになったと思います。
何と言うかみんな生き残りを掛けて一生懸命なだけなんですよ。特にOTやSTに比べると、PTの数は供給過多な部分もあり、うちの病院でも、OTやSTまがいなPTとかいるような時代なんです。一昔前はADLなんて、声高らかに叫んでいるPTなんていたか?と感じていますが、今じゃ身体機能そっちのけのPTなんてごまんといると感じています。補装具の申請なんて出来ませんから。

このように今の現状、私は大嫌いです。特にPTの質が落ちすぎです。歩かせることもできないで、ADLの点数が上がればいいだけのPTが増えすぎです。中途の同年代のPTなんて、腕組んで見てるだけのADL訓練、何となくな環境調整、足りない介護保険知識、補装具の知識不足。OTからみてもPTのまがい訓練は本当に迷惑です。
要するにまずは、PT、OT、STの質を上げること。その後の、付加知識は必要だと思います。ただ、それを推奨した結果、現状を招いていると思います。

2018年09月04日 22:18

↑の意見PTとして反論するぞ・・・
と思いますがまさしくその通りだと思います。もちろんPTだけに限らずどの業種でも質の高い人材とそうでないものはいるかと思いますが、PTの質が低いからこそ例えばデイケアでの生活行為向上リハビリの考え方が国に採用されたり、FIMが回復期の単位取得を左右するようになったりするなど特にPTは必要ない時代が来ていると思います。
私はCVAのケースに必ず歩行訓練を行っていましたが、よくOTやSTからPTが勝手に歩かせるから治らない人が望みのない希望を持ってしまうなどといわれもめることが多かったです。自分から言わせれば歩行することで例えば移乗の時の安定性や、生活の中でのちょっとした場面での起立や移動に自立の芽がみえたり、歩くことで再び自信を取り戻せたりすることがあると考えるのですが・・・また歩行しなくても生活できるその人らしい生活を構築できる方法があればそれをPOS含め実践すべきだと思います。
そのためにはこれまでの医療モデルにこだわらず生活をどのようにデザインできるかが私たちの仕事の力量になってくるように思います。
軟骨飲んだら膝が治ったレベルの話で職域拡大を図ろうとするのはどうかと思いますが、名称独占の職種である強みを生かして他領域への積極的な努力は必要であると思います。

2018年09月05日 08:29

Qさんご返信ありがとうございます。
個人的な話ですが、私は新人時代PTの先輩方から、PTとはどれだけすごい仕事で、OTの君はこんな事も出来ないと言われ続けていました。OTってなんのためにいるな?なんて言われた事もあります。
そこでは確かにPTの先輩方は、医学知識も豊富で、圧倒され続けました。

時代が変わったといえばそれまでですが、PTとOTの違いが、よくわからなくなってきているのも事実かと感じます。特に介護保険分野では、違いなんて言っていられない現状があると感じます。
それでも私は、POSが分かれている理由があり、そこにこだわりたいです。それぞれが違いを出して、協業をして生活の援助をするべきと考えています。

話はそれましたが、私も、手段や考え方が多いことに越したことはないので、他の領域を学ぶことは必要だと感じています。が、餅は餅屋で専門家に任せるという意識も必要だと思います。

2018年09月05日 21:29

河原さんのご経験された新人時代のお話非常に興味深く拝見しました。地域性やそこそこの施設で色々あるのですね。でもこれまでの制度改定の流れなどをみてみるとPTがそのような態度で仕事をしていたのも頷ける気がします。
学生時代見学などでみたPTを、とりあえず患者さんをプラットホームに連れて行って全身伸ばしたあとSLRやって、キッキングとブリッジングしてるだけと学生同士で小ばかにしていましたが、何かそれがPTの仕事だと提供する側もされる側も感じている風潮があるような気がします。「長期間、効果がはっきりと現れないリハビリを続けている」という指摘を受けて十数年何もしてこなかった業界のツケを今になって払わなければならない時代だと思います。
またそのような認識のまま高齢者のリハビリを行おうとすると、例えば重い後遺症を遺す疾患や、進行性の退行性疾患などのケースで認知症などを併発している場合、自分たちが学んだりみてきたリハビリではない領域に対応できなければ20分間の貴重な単位を活用できないと思います。例えばOTやSTと協働で実際の生活場面での活動を行ったりして今回の生活行為向上リハビリのように時間や場所にこだわらず結果を求められる報酬体系を用いなければこのような風潮は一掃できないと思います。
今自分は地域での活動などを通して他職種の方々とお話しするようにしています。その中で薬剤師の方たちとのコラボレーションは重要に思いました。我々セラピストは看護師さん経由で薬剤の情報を得ることが多いですが薬剤師の業務とリハは非常に親和性が高いです。自分の行ったリハの結果を左右するものだと感じます。最近よく言われる栄養士とのコラボも単にキッキングだけやってるセラピストにとってもやはり重要です。
そういった協働を行う上でもまた、行うことで他領域の学びにつながると思います。

2018年09月11日 13:04

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