現代の理学療法を形作るルーツにはいくつかの系統があります。
1890年代（明治の中ごろ）以降ドイツを中心に始まった物理療法、スウェーデン体操に端を発する整形外科系のリハ、ポリオの治療体操や障害児の療育に端を発する小児療育の一翼としてのリハ、結核の治療法としての呼吸器リハなどがその端緒です。
このWebセミナーでは、それらのルーツを一つずつ紐解いていきます。
研修会内容は以下のとおりです。
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①物理療法から始まったリハビリテーション
明治時代、ヨーロッパに留学した数少ない医師たちにより日本に持ち込まれた物理療法。それは水治療法であり、温熱療法であり、マッサージなどです。またこのころは放射線治療も物理療法に含まれていました。彼らはこれを「Physikalische Therapie」と呼んでいました。
同じころ、アメリカでも先進的な内科医たちによって物理療法が始められ、彼らはこれを「Physical Therapy」と呼びました。第二次世界大戦後、「Physikalische Therapie」と「Physical Therapy」が合流します。
この話は日本の「理学療法」の起源の話でもあり、「理学療法」の語源の話でもあります。このあたりの紆余曲折を紐解きます。
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②整形外科領域、小児領域のリハビリテーションはじめの一歩
明治時代の先駆的な医師たちにより日本に紹介されたスウェーデン体操。この体操の治療的な部分がやがて整形外科術後の後療法として少しずつ浸透していきます。そしてこれを担う「術手」（後に一部が理学療法士に）が育成されます。
術手の育成に熱心だった東大整形外科教授高木憲次は、それまで座敷牢に閉じ込められ世間から隔離されていた肢体不自由児を集め、療護施設「整肢療護園」を開設し、療育（教育と治療）を開始します。高木を起点としたこれらの話は、整形外科領域、小児領域のリハビリテーションの端緒と考えることが出来ます。これらの紆余曲折を紐解きます。
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③呼吸リハビリテーションのはじめの一歩
かつて世界的に猛威をふるい死の病として恐れられた「結核の治療」の中に呼吸リハビリテーションのヒントが隠されています。明治の頃、イギリスやドイツで始まった「結核の治療法としての運動」という考え方が日本に輸入され、昭和に入って「結核の作業療法」という名前で拡散し、そこから現代の呼吸リハに近い形に変化していきます。呼吸リハの「種」について紆余曲折を紐解きます。

10:00〜12:00（予備時間12:20まで）（9:45〜Zoom受付開始）

PT/OT/ST/その他

なぜ「Physical Therapy」が「理学療法」なのか。
​このセミナーは、このシンプルで根本的な問いに答えられる理学療法士でありたい人のためのセミナーです。
これから理学療法を学ぶ人にも、すでに理学療法を生業にしている人にも、そして今、理学療法を教えている人にも、ぜひ知ってもらいたい知識です。

参加費3,000円

Zoomを使用しオンラインで開催します。
弊社webサイトよりお申し込み下さい。
お申し込み後、5日程度でお振込、Zoomに関するご案内メールを差し上げます。

2022年12月4日（日）　10:00〜12:00（予備時間12:20まで）（9:45〜Zoom受付開始）

Zoomを使用しオンラインで開催します。
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