キャリアコンサルタントが徹底サポート

第190回 株式会社 東京リハビリテーションサービス 第1回

4824 posts

リハビリに特化した訪問看護ステーション開設

59

 

弊社は2010年8月に谷(株)かなえるリンク代表取締役、日本作業療法士協会理事と、青山㈱三輪書店代表取締役の代表取締役(以下、代表)2名で設立しました。

 

代表の2人は、”地域で自立して活躍できる療法士を育てよう”という思いで会社を立ち上げました。理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の国家資格は、法律上開業権を持っていません。しかし弊社では、会社の中で”自立型療法士”という仕組みを展開しています。

 

”東京リハビリ訪問看護ステーション”という名前の通り、リハビリに特化した訪問看護ステーションとしてスタートしました。療法士3名・看護師3名・代表2名の計8名で、三鷹市に事務所を構えたのがはじまりです。

 

会社設立から6年目となった今、社員約180名に増え、訪問看護ステーションに加えて、居宅介護支援事業所、児童発達支援・放課後等デイサービスの3種類の事業展開をしています。

 

小児部門の成り立ち

a-4

 

訪問看護ステーションというと、対象者は要支援・要介護者である高齢者だけと思われるかもしれません。しかし、地域は小さいお子様が育っていく場でもあり、弊社では小児分野にも力を入れてきました。

 

その結果、小児部門が全体の約20%弱を占めていることから、弊社には小児に特化した療法士・看護師が多いといえます。

 

東京では人口に比べ、小児の受け皿が圧倒的に少なく、NICUと地域間の中間施設がほとんどない状況です。また、普通学校または特別支援学級に通っており、学習・注意の難しさがある発達障害のお子様も増えつつあります。

 

そんな現状の中、地域のニーズに療法士の教育が追いついていません。小児の経験がない療法士は「小児はみることが出来ない」といわれることもありますが、それを言っていては地域ではやっていけません。

 

地域をエイジレスで支えるためには小児の利用者をなるべく受け入れていく必要があります。そのため、”地域で幅広く通用する療法士の教育”という目的でも小児部門には力を入れて運営しています。今では、未経験の療法士をしっかり教育出来る体制作りが整いつつあります。

 

小児分野に進みたい療法士の新たな就職先

2

 

 

 児童発達支援・放課後等デイサービスとして子ども発達支援ルームおれんじ学園(以下、おれんじ学園)を開設した理由の一つとして、教育機関としての意味合いがあります。訪問リハビリは病院と違って先輩の目が行き届かず、教育指導を行うことが難しい事業です。

 

 そのため、おれんじ学園で小児研修を行い、お子様との接し方などを実際にみて学んでもらうための場としても活用しています。一般的に、児童発達支援等の施設に勤務する方の多くは保育士や資格のない方が大半を占めているのですが、弊社は90%療法士で運営しています。

 

療法士がみるという点で、ご家族から喜ばれており、他の施設からも注目されています。他の施設が療法士を雇用していない理由として、療法士の人件費では、採算が合わないことが挙げられます。

 

実際、弊社も運営当初は採算が合わなかったのも事実です。開設して約2年が経過し、ようやく形として運営できるまでになりました。

採算度返ししてまでも代表がおれんじ学園を運営している理由は、「地域に貢献したい」という強い思いや「小児を専門的に担当できる療法士を増やしたい」という気持ちがあるからです。 おれんじ学園の利用者は、発達障害児であることから動けるお子様が比較的多いです。

 

先程述べたように、単に小児と言いましても、発達障害児以外に重度心身障害児や肢体不自由児など多岐に渡りますので、それぞれのニーズに合わせた施設を作っていく予定です。

また、地域格差があるため、エリアによっては施設が足りていない箇所がいくつかあります。地域ニーズのあるエリアで、どんどん展開していきたいと考えています。 1店舗目は90%療法士で運営を行いましたが、今後は療法士がマネージメントを行い、療法士の視点をスタッフに伝え、個別訓練を行ってもらう形態の児童発達支援・放課後等デイサービスにする予定です

 

 

 

<参考>

株式会社 東京リハビリテーションサービスHP

<目次>

  1. リハビリに特化した訪問看護ステーション開設

  2. 女性療法士による、女性療法士のための委員会

  3. 必要な人材とは?

第190回 株式会社 東京リハビリテーションサービス 第1回

最近読まれている記事

企業おすすめ特集

編集部オススメ記事