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ウズベキスタンで理学療法士をしている理由(Vol.4)

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本気にならなければ夢は諦められない

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私は、中学生のころに理学療法を受けました。十数年前、理学療法士という職業は、今ほど知名度はなかったと記憶しています。

失礼かもしれませんが、当事者のわたしも「運動を一緒にしてくれるお兄さん」としか思っていませんでした。

小さいころの夢は小学校教諭になることでしたが、そのとき受けた理学療法の印象が強く残り、理学療法士の養成校へ入学を決めました。

北海道の病院で4年間勤務し、新しい知識や技術を学ぶため毎週のように研修会へ参加していました。「本気にならなければ夢は諦められない」との講師の言葉が今も鮮明に思い出されます。

理学療法士とは?

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昨今、有資格者が増え続け、人材の飽和が叫ばれはじめているこの業界も、世間からの認知はまだまだ薄いです。

わたしの派遣地域ではありませんが、日本でもいまだにマッサージ師と混同されることが多いように感じています。

業務上の手技としてマッサージを使用することもありますし、それ自体を否定的に捉えているわけではありません。

ですが、もっと理学療法士に発言の場が必要だと思いました。

理学療法の思考は患者だけでなく全人間適応であることを多くの理学療法士が感じていると思います。

しかし医療者間で集まることがあっても、多職種間では発信の場が限られていることもまた事実です。

街中で見かけたポスターが参加のきっかけ

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街中で青年海外協力隊のポスターを見かけたことが参加のきっかけでした。

といっても、4年の臨床経験では新人にから少し毛が生えた足が出た程度ですし、学生時代から成績の良いほうではありませんでしたから、もちろん不安も多くありました。

言葉の不自由な環境下で自分の考えをうまく伝えられるのだろうか、安全対策がなされているとはいえ治安はどうなのだろうか。海外で暮らすことの不安要素を挙げるとキリがありません。

それを乗り越えたときに得られるものに目を向けようと思いました。

そしてなによりもその広告を見た瞬間気持ちが高鳴り、現地で活動する自分の姿を想像するとワクワクする気持ちが湧いてきました。

そのとき感じた胸の高鳴りこそが、わたしをここまで運ぶための原動力となっています。

いまでは理学療法を行うことがわたしにとっての最良のコミュニケーション手段となっています。現地での生活・活動は日本ほど時間に追われてはいません。

自らを見つめる時間を大切にし、理学療法を介して患者・現地のひとたちにひとつでも多くのことを伝え、わたし自身も学んでいけるように活動を続けていきたいと思います。

 

*目次

【Vol.1】ウズベキスタンにおけるリハビリテーションの現状

【Vol.2】ウズベキスタンにおけるリハビリテーション教育

【Vol.3】ウズベキスタンの住環境と地域リハビリテーション

【Vol.4】ウズベキスタンで理学療法士をしている理由

杉山雄二先生 経歴

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北海道千歳リハビリテーション学院卒業。

2011年 理学療法士免許取得。

2011年~2014年 北海道南小樽病院勤務。

2015年より青年海外協力隊員として中央アジアのウズベキスタンで活動中。

関節ファシリテーション学会研修会、上級・応用コース修了。介護予防推進リーダー。

連絡先は、sugiyama.y.1004@gmail.com

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ウズベキスタンで理学療法士をしている理由(Vol.4)

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