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【連載 ヨガとリハビリテーション#4】セラピストが身体を動かしていますか? -理学療法士(PT)堀川ゆき先生- 

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6月21日は「国際ヨガの日」!

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先日のニュースで知った方も多いかもしれませんが、6月21日は「国際ヨガの日」です。

私のようなヨガインストラクターはもちろん、ヨギー(ヨガをする男性のこと)&ヨギーニ(ヨガをする女性のこと)なら、是非知っていてほしい日です。

実はヨガの日が制定されたのは、つい2年前のことです。ヨガがインダス文明時代のインドで誕生したことは言うまでもないですが、国連(UN)が2014年12月11日、インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相の提案を受け、6月21日を「国際ヨガの日」にすることを宣言しました。

モディ首相のこの提案には、インド文化を世界に発信しようとの考えがあります。当日はモディ首相自らが先頭にインド門前でヨガのポーズをとりました。

今回の採択は、国連史上提案から最速で実現したそうです。国連総会の演説でモディ首相は、「ヨガは私たちの古代の伝統からのかけがえのない贈り物だ。心身の統合を具現化する。運動というだけでなく、あなた方自身と世界、自然の調和の感覚を発見させるものだ」と訴えました。 さらに国連教育科学文化機関(ユネスコ)に対して、ヨガを世界文化遺産にするよう求めてもいます。

なぜヨガの日が6月21日で提案されたかというと、6月21日頃は夏至で、日照時間が北半球では最長、南半球では最短という、世界中で特別な意味を持つ日だからです。

また、ヨガの歴史が夏至の日の後の最初の満月に始まったという伝説にも基づいています。 古来から「太陽=神」と考えられてきたインド。太陽のエネルギーが最も高まるこの日に、心と身体の調和をはかるのに、まさに最適な日なのでしょう。

 

 

ヨガをきっかけに身体を動かしてみる

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私は、ヨガがひとつのきっかけになれば良いなと思っています。

運動しなきゃとは分かってはいるけど、

「何から始めて良いか分からない」

「忙しくて運動する時間がない」

「運動は苦手」

「動くとここが痛むから」

という生徒さんや患者さんが本当にたくさんいらっしゃいます。

そんな人達が楽しく気軽にヨガにチャレンジしていけるような、私はそんな窓口になりたいのです。

ヨガがゴールでも、プロセスでもどちらでもいい。ヨガは人を選びません。年齢も性別も国籍も関係ない。運動経験も身体の硬さもハンディキャップも気にしなくていい。

例えば、赤ちゃんのためのベビーヨガ、子どものためのキッズヨガ、赤ちゃんとお母さんのスキンシップのママヨガ、妊婦さんのためのマタニティーヨガ、休息を大切にしたリストラティブヨガ、出産後のリカバリーヨガ、高齢者のためのシニアヨガ、椅子を使ったチェアヨガ、英語でガイドしてくれるEnglish class、スーツのまま参加できるランチタイムヨガ、女性の目を気にせず男性だけでのメンズヨガ、複数人でポーズにチャレンジするペアヨガやアクロヨガ、発汗デトックスできるホットヨガ、高血圧の方のためのヨガ、AIDS患者さん向けのヨガ…

こういった対象別のヨガだけでなく、ヨガの流派もあげるとヨガの種類は星の数ほどになります。

このように、その人に合ったヨガスタイルが必ずあります。ヨガをスタートに、身体を動かす楽しさと大切さに気付いてもらえれば、私は幸せです。

 

身体を動かして「楽しい」と思えるものと出会う

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私はもともと運動が苦手で、体育の時間なんて大嫌いでした。20歳で上京して劇団青年座研究所に入所し、バレエ、発声、声楽、体操、日舞、狂言、エアロビ、殺陣…朝から晩まで稽古尽くしの毎日。

とにかくクリアしなきゃ舞台に立てない、女優になれない。ただただ夢中で仲間と練習していました。劇団を退団して、芸能プロダクションに入ってまもなく23歳の時母親が急逝し、ドン底だった。その頃偶然受けたヨガにものすごく感動して、今があります。

矛盾しますが、きっかけはヨガに限らなくてもいいのです。私の場合きっかけがヨガだっただけで、ヨガが全てだとは決して思っていません。むしろ私はヨガを仕事にするようになってから、いろんなスポーツやエクササイズ、ダンスにチャレンジするようにしています。それらは下手っぴで構いません。

それぞれのエッセンスのイイ所取りをして、生徒さんや患者さんに提供できるようにと日々考えているのです。習慣的に身体を動かすきっかけにさえなれば、きっかけとなるものは何でもいいと思います。

生徒さんに「さあ運動しましょう!」と言う前に、患者さんに「これ家で毎日やってくださいね」とホームエクササイズ指導する前に、セラピストである私達が、日々いかに身体を動かしているでしょうか。

 

セラピスト自身が体感して初めて相手に伝えられることがあることを、忘れないでおきたいものです。

 

【バックナンバー】
▷タレント活動する理学療法士
▷女優から理学療法士へ
▷私が大学院に行く理由
▷ヨガとリハビリテーション −連載第1弾−
▷足への意識で身体は変わる。 −連載第2弾−
▷知足と満足 −連載第3弾−
▷セラピストが身体を動かしていますか? −連載第4弾−

 

堀川ゆき先生経歴

1982年 滋賀県近江八幡市に生まれる。

2002年(20歳)上京して劇団青年座研究所に入所する。

2005年(23歳)テレビ朝日「秘湯ロマン」レポーターとして活動する(~2013年)。

2006年(24歳)単身ニューヨークに3ヶ月間渡り、Michael Gilbert、Debellis Nixa、Horowitz Carlの指導のもと全米ヨガアライアンス認定ヨガインストラクター資格を取得。ニューヨーク中のヨガスタジオを訪れ、約200コマの様々なヨガクラスを受講してまわり、ニューヨークのヨガスタイルに深く影響を受ける。帰国後ヨガインストラクターとして活動。ヨガの聖地インドのリシケシのヨガニケタンアシュラムや、スウェーデン、ドイツ、デンマーク、タイなど各国を旅して現地のヨガを体験する。

2008年(26歳)アンダーザライトヨガスクールにて受付業務を担当する。

2010年(27歳)フィットネスクラブ ウラクアオヤマにてヨガを中心としたレッスンを担当。同時に2011年より自身主宰の都内のスタジオで完全紹介制パーソナルレッスンを開始。ヨガ・マットピラティス・ペアマッサージストレッチを組み合わせたオリジナルのレッスンを行う。

2015年(32歳)都内整形外科にて理学療法士として勤務する。

学歴

2013年(30歳) 日本大学文理学部英文学科卒業

2014年(31歳) 東京メディカルスポーツ専門学校理学療法士科卒業

2015年(32歳) 慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科スポーツマネジメント専修卒業

           慶應義塾大学大学院医学研究科眼科学教室博士課程入学

学位                                             

健康マネジメント修士

所属

慶應義塾大学大学院医学研究科眼科学教室 博士課程            

資格・免許                                                                                      

・理学療法士

・全米ヨガアライアンス200(ニューヨークヨガスタジオTeacher Training Course修了)

・特殊小型船舶免許

・文部科学省認定 色彩検定2級

・京都府洋裁学校正教員資格

所属学会                                            

・公益社団法人日本理学療法士協会

・日本抗加齢医学会

・日本スポーツ産業学会

社会的活動                                            

2011年(28歳)いわき市社会福祉協議会災害支援ボランティアセンター ボランティア

出演・掲載など

2005年 テレビ朝日「秘湯ロマン」レギュラーレポーター出演

2008年 日本文芸社「荷風!」都電のある風景 レギュラーモデル出演

2010年 iPhone& iPadアプリ「堀川ゆき インド・リシケシ・ヨガの旅」ヨガポーズ写真集発売

2015年 日本スポーツ産業学会第24回大会号掲載「メンズヨガ ―男性のヨガに対するイメージとヨガセッション後の変化―」他

 

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