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【フランスとの交流の機会を作りたい】第201回:ウィメンズヘルス理学療法研究会 代表 理学療法士(PT) 松谷 綾子先生最終回

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海外を知ることの重要性

松谷先生1

ーー今度は教員としてのお話を聞かせてください。指導するときはどんなことを意識していますか?

松谷先生:私はこれまで、経験してきたことが楽しかったと思っています。例えば、私が留学した時、英語が話せるようになった時には、「通じてるなぁ」と感じる瞬間があって、感動しました。「そういう感動する体験を、学生にはしてもらいたいなぁ」と思っています。

さらに英語の場合は話せるようになると、情報がいろんな所から入ってくるので、より積極的に行動が起こせるようになります。そうすると更に情報が入って来て・・・と良い循環が生まれます。私の大学でも短期での海外留学があります。サンフランシスコに2週間、カナダに2週間留学できるプログラムがあり、英語が話せなくてもいくだけでも、得るものは必ずあると思います。そこから発展していけばいいんじゃないかなと思います。

必ずしも海外と比較する必要はないですけど、海外に行くことによって、より日本の良さ、海外の良さがわかるので、そういった意味でも海外に行く意味があります。

 

ーー女性領域に興味がある学生さんは増えていますか?

松谷先生:大学でウィメンズヘルス理学療法に関する授業があり、学生は自分ごとのように、産前産後の事をすごく興味をもってくれます。実際のウィメンズヘルスの領域は、産前産後の話だけではないのですが、そこがきっかけで発展していくことがありますね。

 

ーーオススメの書籍を教えてください。

松谷先生:「エクセレントカンパニー」 いわゆるアメリカの優良企業はどうしているのか?という事が書いてある本です。経営に関して書いているので、「どう理学療法に関わるのか?」と思われるかもしれませんが、本自体が面白くて、私は好きです。

 

エクセレント・カンパニー (Eijipress business classics)
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トム・ピーターズ
英治出版
販売価格 ¥2,376
(2016年10月6日21時16分時点の価格)
売上げランキング: 80623

 

 

ーー松谷先生にとってプロフェッショナルとは??

松谷先生:

信念をもってウィメンズヘルス分野に取り組むこと。信念を持つ中に、妥協しない。要するに妥協せず、信念を貫くことです。

 

 

今までにない新しいスタイルの“日本×フランス合同”学会

フランスLariboisiere病院

※画像:Bizouard先生が長年リハビリテーション部長をされていたフランス Lariboisiere病院の写真

ーーフランスとのウィメンズヘルス合同学会(9月1日~4日)において大会長を務められると聞いております。学会について教えていただけますか?

松谷先生:今回の合同学会を開催する経緯ですが、以前にもともとフランスとの学生交流があり、やがて有資格者(理学療法士)を含める日仏の交流となり、AICIRというリハビリテーションに関して、そしてイノベーションを主体とした国際交流団体が設立されました。

この団体が主体となって「学術交流や教育交流をしようよ」というのが、AICIRが主催する今回の集会になります。いままでも小さい単位で日仏交流はされていたんです。 運営メンバーの中には最近ウィメンズヘルスを学びにフランスに行かれた方もおり、「フランスとの交流をもう少し大きくしていこう」というのも、この学会の開催に至った経緯の一つです。

当初は今年3月にパリとオルレアンという都市で開催予定だったのですが、テロの影響で中止となってしましました。 第一回日本&フランスリハビリテーションコングレスとして計画していたました。やはり第一回はフランスでということで、今回の日仏ウィメンズヘルス合同学会は「第一回」というタイトルではなく、フランスでの開催に向けた準備集会というような形で開催することとなりました。

 

ーーどういったことが学べるんですか?

松谷先生:

1日目はFrancois Bizouard先生の話が聞けます。フランスのウィメンズヘルスの大家、フランスでペリネ(骨盤底)の障害の保険点数を算定するのにかかわった方なんです。ペリネに関する社会的背景やペリネの基本的なことについてご講義いただく予定です。

 

講義が終わった後にウェルカムパーティーを行うので、そこでの交流を深めてもらって2日目の実技に臨んでもらえたらなと思います。

テーマが5つあるので選択性で学びたいものを(①骨盤底 ②スポーツ ③人間工学 ④ガンリハ ⑤超音波評価)学べます。 午前は講義(途中入れ替えあり)・午後は実技(途中入れ替えあり)の予定ですが、この内容に関しては随時更新していきますので、楽しみにしていてください。Facebookにて告知します。

3日目はウィメンズヘルス理学療法研究会との共催で、ここでは研究発表・活動発表の場になります。フランスの方も聞いていただけると思いますし、向こうの方も発表されますので、面白い国際交流のような形になると思います。

4日目は六甲道勤労市民センターでワークショップをします。神戸にはP&Gという企業があるのですが、この企業で働く人たちの姿勢などを研究させてもらい、それを皆さんと考えていく。今までない形だと思います。

最後には、AICIRの会長Anthony Demont先生が次年度の案内などをされます。彼は超音波評価での講師もしてくださいます。 共通言語は英語になりますが、当日は通訳がおり、2日目の実習ではファシリテーターも入って進めていきます。

 

目次

 【第1回】ウィメンズヘルス分野に関わるきっかけは母

 【第2回】「ウィメンズヘルス理学療法研究会」を立ち上げた思い

 【第3回】海外に行くことによって、より日本の良さ、海外の良さがわかる

日仏ウィメンズヘルス合同学会のご案内

 

日仏ウィメンズヘルス合同学会

~日仏の理学療法交流~

主催:AICIR(Association Innovations et coopérations internationales en rééducation)

共催:ウィメンズヘルス理学療法研究会

日時:2016年9月1日(木)13:00〜4日(日)12:00

ホームページはこちらから

※合同学会の詳細についてはインタビュー第3弾でもお伺いしております。ぜひご確認ください。

 

松谷 綾子 先生経歴

【所属】
・ 甲府女子大学 看護リハビリテーション学部 理学療法学科 講師
ウィメンズヘルス理学療法研究会 Japanese Organization of Physical Therapists in Women's Health (JOPTWH) 代表

line@ フラットデザイン2  

キーワード

♯ウィメンズヘルス #理学療法士 #フランス  

 

【フランスとの交流の機会を作りたい】第201回:ウィメンズヘルス理学療法研究会 代表 理学療法士(PT) 松谷 綾子先生最終回

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