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【いま話題のロコモ】その評価法とトレーニングをまとめてみた。

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厚生労働省は健康日本21の中で、ロコモティブシンドロームの認知度の向上を掲げている。

ロコモ判定と予防運動=健康で長生きするために(下)

詳細を読む(引用元):時事メディカル

 

・日本整形外科学会などではロコモかどうかを確かめる方法として、ロコモ度テストと25項目のチェックリストから成るロコモ25を推奨している。

 

ロコモ度テスト、ロコモ25の詳細についてまとめた。

今一度、一緒におさらいしよう。

 

ロコモ度テスト①「立ち上がりテスト」

始めは40cmの台に両腕を組んで座り、両脚を肩幅に広げ、膝関節屈曲120°で立ち上がる。

そのまま3秒保持出来たら成功。

成功したらどちらかの膝を伸展させ、同様に実施。こちらも成功したら台の高さを10cm下げていく。

これを繰り返して行く。

臨床では、片脚の40cmから行い、成功したら片脚で10cmずつ下げていき、失敗したら両脚で40cmから両脚30cmと徐々に下げていくと効率よくチェックできる。

 

〔年齢別の参考値〕

 

ロコモ度テスト②「2ステップテスト」

両足趾先端を揃えた位置を0cmとし、大股で転倒せずに2歩進める距離を測定する。

立脚肢を浮かし、飛ぶようして距離を稼いだり、2歩進んだ後に、両下肢を揃えてバランスが取れなければ失敗となる。

その距離を

2歩の歩幅(cm)÷伸長(cm)

に当てはめ、2ステップ値を導き出す。

 

〔年齢別の参考値〕

 

「ロコモ25」

質問形式で25項目にチェックをしていき、回答が点数となり、合計点数により判断する。

点数が少ない程、ロコモの可能性が低くなる。

質問内容は、体の痛みについて、普段の生活においての活動量などの身体的な内容から、社会参加、転倒不安感などの心理面まで多岐に渡る。

 

上記の3つの検査を用いてロコモ度を判定していく。各項目で一つでも当てはまればロコモ該当になる。

【ロコモ度1】

・立ち上がりテストで片脚40cmから立ち上がれない

・2ステップテストの値が1.3未満

・ロコモ25の得点が7点〜16点の間

 

【ロコモ度2】

・立ち上がりテストで両脚20cmから立ち上がれない

・2ステップテストの値が1.1未満

・ロコモ25の得点が16点以上

 

以上がロコモの評価基準である。

ここからは、ロコモへの対策「ロコトレ」をまとめていく。

 

ロコモーション・トレーニング

 

【片脚立位】

左右1分間ずつ、1日3回

上肢での支持は極力せず、出来るなら手指のみで支えるようにするが推奨されている。

 

【スクワット】

深呼吸するペースで5~6回で1日に3回

通常のハーフスクワット。椅子に腰掛け、手をテーブルについて上肢の支持を使っても良いとされている。大腿四頭筋だけでなくハムストリングスにも収縮しているか意識するとの注意書きもされている。

上記の2つは、基礎のロコトレとして紹介されている。

更に、ヒールレイズやフロントランジも本人の運動能力によって行うよう推奨されている。

 

参考:ロコモチャレンジ推進協議

 

医療の発展とともに平均寿命は伸びている。厚生労働省の報告では、男性が80.79歳、女性が87.05歳(2015年)でともに過去最高であった。

しかしながら、健康寿命との差が問題になってくる。平均寿命と健康寿命の差が、少し古いが2010年では、男性9.13歳、女性12.68歳であったと報告されている。

 

ロコモティブシンドロームについてもう一度考え、今後のリハビリテーションや予防分野への手がかりにして頂きたい。

 

文責 POST編集部 林・渡邉

 

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