Woman2

治療前後のイラストや写真を掲載するのは禁止!? 資料・HP作成の上で必須の【医療広告】の知識

4673 views
無料会員登録をする

前回、著作権に関してまとめましたが、今回は医療広告についてお伝えしたいと思います。

 

全国どこの養成校でも授業で習うことはないと思いますが、リハビリ専門職にとって、切っても切れない内容です。

 

知らなかったが故に犯罪者になってしまわぬよう、要点を抑えていきましょう。

 

医療広告の定義について

 

まず始めに、「医療広告とはそもそも何か」ということを知らないといけませんね。

厚生労働省が出している”医療広告ガイドライン”では、次の3つを”医療広告”と定義付けられています。

①患者の受診等を誘引する意図があること(誘因性)

②医業若しくは歯科医業を提供する者の氏名若しくは名称又は病院若しくは診療所の名称が特定可能であること(特定性)

③一般人が認知できる状態にあること(認知性)

引用元:医療広告ガイドライン

 

また具体例は以下の通り。

 

広告とみなされる媒体

・チラシ、パンフレット

・FAXによるダイレクトメール

・ポスター、看板

・不特定多数の説明会、相談会、キャッチセールス

・説明会等で使用されるスライド

・インターネットのバナー広告

・ホームページ

etc...

広告とみなされない媒体

・FacebookやTwitterなどのSNS

・学術論文、学術発表、専門誌での発表 ※ただし学術論文と装い、患者を集めた場合は広告とみなされる。

・個人の体験談や手記によって、医療機関を勧める記事

・院内及び現時点で受信している患者さんに対して配布するパンフレットやカタログ、メールマガジン

etc...

 

広告とみなされない媒体に関しては、以下の内容は適応されません。ただし、あくまで「現在は」です。今後、悪質な内容による被害が報告されれば適応される可能性があります。

 

以前は「ホームページは医療広告に含まれない」とされていましたが、2017年6月から改正医療法により対象内となりました。これに関しては後述致します。

 

禁止されている広告は?基本となる4つの考え方

 

それでは次に、どのような広告が禁止されるのか見ていきましょう。医療広告ガイドラインには以下のように記載されています。

 

(ⅰ) 比較広告 (ⅱ) 誇大広告 (ⅲ)広告を行う者が客観的事実であることを証明できない内容の広告 (ⅳ)公序良俗に反する内容の広告 さらに、薬事法(昭和35年法律第145号)等の他法令やそれら法令に関連する広告の指針に抵触する内容について広告しないことは当然のことであり、それら の他法令等による広告規制の趣旨に反する広告についても、行わないこととする。おって、品位を損ねる内容の広告等、医療に関する広告としてふさわしくないものについても、厳に慎むべきものである。

引用元:医療広告ガイドライン

比較広告とは、他の病院や会社と効果や性能などを比較し、自分の方が優れているとうたう広告のことで、誇大広告とは、事実を不当に誇張して表現していたり、人を誤認させる広告のことです。以上を踏まえて、次は例を元に解説していきたいと思います。

 

医療広告違反はいくつある?

POST病院が作成した地域の高齢者向けたチラシです。チラシは上で述べた通り、医療広告に分類されますので規制の対象になります。

この中には医療広告ガイドラインに反する表現をいくつも散りばめてあります。みなさんも一緒に考えてみてください。

 

 

それでは次に順に説明していきますね。

まず、① チラシ右上に「手術件数No.1」と書かれていますが、このように「世界最高」「No.1」「どこよりも直せる」といった他院と比較する表現は禁止されています。比較広告にあたりますね。ただ、病院の手術件数を具体的に明記することは「採取したそのデータの明確な機関を記載する場合に限り」許可されています。

 

次に、② チラシ中央に「絶対、膝の痛みがなくなる」と書かれていますが、「絶対」というのがアウト。医療に「絶対」はありませんよね。効果は人それぞれ。虚偽広告ということになります。

 

また、③ チラシ中央に「運動前」と「運動後」を比較して、膝関節が伸びたような写真が載っていますがこれも違反。このような治療効果の比較は以下の理由で禁止されています。

 

Q2-19 治療の前後のイラストや写真を掲載することは可能でしょうか。(法第6条の5第1項第11号関係)

A2-19 治療の効果に関する表現に該当するため広告できません。治療効果については、個々の患者の状態等により当然にその結果は異なるものであり、効果について誤認を与えるおそれがあることから、広告することはできません。

引用元:医療広告ガイドラインに関するQ&A

 

続いて④ チラシ下方の「芸能人のTATSUYAも来院」とありますが、これもNG。つい自慢してしまいたくもなってしまいますが、チラシを見た側が、「TATSUYAさんが通っている病院なら他の病院より優れているのではないかしら」と優良誤認するおそれがありますので、芸能人が受診している旨は、決して事実であっても広告できません

 

また、⑤「運動をするとすぐに痛みもなくなり膝も180度まで伸びるようになりました!」という記載も、③でも述べた通り、個々の患者の状態によって効果が異なり誤認する可能性もあるので禁止です。

 

次のページ>>認定理学療法士の記載はOK?意外と知られていないホームページの取り扱いに関して

無料会員登録をする
     post       pc
Bnr
B

PR記事

インタビュー記事

Bnr 01