目次
1.PTOTST国試日程が厚生労働省より発表された
2.昨年国試合格率
3.国家試験合格基準
4.理学療法士・作業療法士国試対策の12ヶ条
5,国家試験合格率は今後もっと下がっていくのはなぜか?
6,就職活動は国家試験が終わってからでも大丈夫?
7,国家試験勉強をやるのは朝?夜どちらがいいの?
8,国家試験対策のポイントを公開中
PTOTST国試日程が厚生労働省より発表された
第60回理学療法士国家試験の試験日:令和7年2月24日(月)
第60回作業療法士国家試験の試験日:令和7年2月24日(月)
第27回言語聴覚士国家試験の試験日:令和7年2月15日(土)
【昨年の結果】第59回理学療法士、作業療法士国家試験および第26回の言語聴覚士国家試験合格発表が行われた。
【理学療法士】
受験者数 / 合格者数 / 合格率
12,629人 / 11,266人 / 89.2%
【作業療法士】
受験者数 / 合格者数 / 合格率
5,736人 / 4,822人 / 84.1%
【言語聴覚士】
受験者数 / 合格者数 / 合格率
2,515名/ 1,696名/67.4%
第60回国家試験に向けた対策
第56回理学療法士・作業療法士国家試験を徹底分析しました!
▶︎https://youtu.be/EE8sDT85aT0
第55回理学療法士・作業療法士国家試験を徹底分析しました
▶︎https://youtu.be/z4YljXAgXAs
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の合格率推移
理学療法士国家試験(受験者数、合格者数、合格率)の推移
作業療法士国家試験(受験者数、合格者数、合格率)の推移
言語聴覚士国家試験(受験者数、合格者数、合格率)の推移
国家試験合格基準(ボーダーライン)
・理学療法士
一般問題は1問1点の160点満点、実施問題は1問3点の114点満点とし、総得点が165点以上/274点(正答率 60%以上)、実施問題40点以上/114点(正答率 35%以上)を満たしたもの
・作業療法士
一般問題は1問1点の160点満点、実施問題は1問3点の114点満点とし、総得点が167点以上/277点(正答率 60%以上)、実施問題41点以上/117点(正答率 35%以上)を満たしたもの
・言語聴覚士
1問1点の200点満点とし、総得点が120点以上/200点以上を満たしたもの
理学療法士・作業療法士国試対策の12ヶ条
1、国試は個人戦ではなく団体戦
PT/OT国家試験はそもそも、合格ラインが人数ではなく、点数である、という部分がポイントになります。つまり、合格点以上取れば何名でも合格可能ということです。ともなれば、一点でも多く点を取れるよう、勉強から仲間を上手に使って、効率よく勉強していくことが重要です。ではどのような仲間を作ればいいのか?最低限チームを組むために、必要な仲間の特徴を列挙してみます。
1)トップレベルの成績者:リーダー的存在であり、大部分の分野を網羅しているため、オールラウンドの活躍が期待できる。特に、アウトプット者。
2)最下位レベルの成績者:根本的な勉強方法がわからない。ただし、この人が分かるレベルまで説明できれば、その知識を理解したことになる。
3)わからない情報を探す天才:わからない知識でも、やたらとリサーチ能力が高い人がいると、調べ物作業の手間が省ける。
4)文字を図式化する天才:文字で理解するには根気が必要。それを初めから図式化されていれば、理解できるものも増える。
5)情報を分析する天才:各個人の問題点を、過去問の傾向から、分析し、効率よくグループ学習を進めることができる。
2、暗記よりも記憶
国試ではよく「語呂合わせ」のようなものが出回ります。ただし、この使い方を間違えると、1つの問題に対する知識の暗記となり、非常に効率の悪い勉強法となります。つまり、暗記はこれに当たります。一方で、記憶は様々な物事を、イメージと関連づけ、イメージ戦略とともの暗記を行うので、そこには知識の理解が含まれます。
*具体的な方法は以下をご覧ください↓
・「小児運動発達」「小児反射・反応」を3つの覚え方を駆使して!
3、過去問の使い方に注意
とりあえず過去問。これが国試勉強開始の合言葉でもあると思います。5年分?10年分?結論から言えばどちらでも良いのですが、ただ解凍するだけでは意味がありません。過去問の使い方は以下のようなステップを踏んで、効率的に使いましょう。使い方を誤ると、ただ、過去問の解答を暗記するだけで、知識にはなっていません。注意しましょう。
ステップ1:1日1年分の国試過去問の解答を行いましょう。(つまり10年分は10日で終わります)
ステップ2:お好きな参考書1冊をもとに、上記で解答してわからなかった問題の解説を調べましょう。もし、その解説がわかりにくい、または載っていない場合、その参考書に直接解説を書き加えましょう。
ステップ3:お好きな参考書1冊にある、問題を1周解答してみましょう。
ステップ4:1日1年分の国試過去問の解答を行いましょう。*2周目
ステップ5:ステップ2の参考書を読み込む、またはわからない人に説明する。
ステップ6:POST無料模試を解答して、自分が過去問を暗記していないかチェックしよう。詳しくはこちらへ。 *これは国試過去問の解答を暗記しているのではないかと不安な方のみ行いましょう。
4、国試模試にご用心
各学校では定期的に、業者模試を行うと思います。学校によってはその点数が、卒業試験となっている場合もあるので、一概には言えませんが、基本的に模試の結果は無視して問題ありません。模試の問題にもよりますが、基本的に模試の内容は、国試本試験と比べると高度です。
また、問われる知識レベルも本試験と比べると深すぎるため、模試の見直しを沢山しても、本試験の勉強になっているのか、疑問が残ります。模試の結果が、卒業等に関わらないのであれば、あまり集中して、模試のための勉強時間は減らしていきましょう。
5、国試勉強の献立
国試勉強は、効率との勝負です。全ての分野を広く深く理解するには準備の時間が明らかに足りません。そのため、以下のように効率化を図るための献立を考えましょう。
1)自分の得意分野と苦手分野を分析する。
2)過去問の出題傾向を分析し、出題傾向の多い分野、少ない分野を知る。
3)国試勉強開始当初は、得意分野かつ出題の多い分野の勉強に集中する。
6、国試解答テクニック
国試本試験では、知識がなくこと得られない問題に必ず出くわします。その際、様々なテクニックを使って、適当に解答することも必要です。詳しいテクニックは、POSTオフィシャルYouTubeにて実際の過去問を使い配信しています。URLはこの記事の最後に記載しています。
7、国試で狙い目の分野
過去10年分を分析すると狙い目の分野が見えてきました。以下、オススメ分野を列挙します。
・ROM、MMTの問題は1問も落とさないように。つまり評価分野は狙い目。出題も多く、問題も簡単。
・整形外科または脳血管疾患どちらかを得意分野にする。こちらも出題数が多く、問題も比較的簡単。
・精神心理分野。毎年、共通問題では必ず出題されます。そして、出題数も多いのですが、単純な暗記なので、短期記憶勝負の分野になります。
8、実地と共通どっちからやればいいの?
基本的には、共通なのですが、共通だけをやっても実地の解答能力は高まりません。実地で出題された、疾患において、共通分野、つまり解剖運動生理学を用いて説明ができるくらいまで、疾患理解を深めると、実地、共通ともに知識量が高まります。
9、国試本番10日前にやること
こちら具体的には、POSTオフィシャルインスタグラム似てまとめて投稿してありますので、そちらをご覧ください。そこでは、簡単な画像の見方や精神心理領域の暗記方法等を投稿しています。
10、国試問題の解答は、1問○分以上かけてはいけない
これはよく聞かれる質問ですが、試験時間と問題数がわかれば1問にかけられる時間がわかります。それを元に計算すると、1問2分はかけられません。最後30分の見直し時間を残すと仮定すると、1問あたり1分半で解答するスピードが求められます。
11、国試当日のメンタルコントロール
いつもトップレベルの成績を残す生徒でも、当日まで何があるかわかりません。そこには「緊張」という魔物が住んでいます。学校の定期試験では、点数が取れても、1年に1度しかない試験となれば、その緊張は想像を超えるでしょう。そんな中でも、確実に点数を積み重ねるには、試験中のメンタルコントロールは重要です。以下、メンタルを落ち着かせるためのポイントお列挙します。
・わからない問題が来ても焦らない。見たこともない言葉であれば、漢字から想像することで、実は問題にヒントがあることがあります。冷静に、出題者の裏をかいて、「ヒントを探してやろう」という気持ちで、わからない問題に挑みましょう。
・考えたってわからない、ヒントもない問題は潔く捨てる勇気をもつ。これまでの傾向的に、過去問を全て理解できれば確実に6割は超えます。初見の問題を落としたからといって、落ちることはないので、考えすぎず、捨てる勇気も必要です。
・前日の睡眠時間。脳を最高な状態にするために試験時間の3時間前には起床しましょう。そのサイクルを本試験1ヵ月前までに、獲得しておきます。
・焦った時は、問題から視線をそらし、息を吐くまたはため息を静かに吐きましょう。呼気は、副交感神経ですから、呼気を増やして、神経を切り替えます。
国家試験合格率は今後もっと下がっていくのはなぜか?
理学療法士・作業療法士国家試験予備校(国試塾リハビリアカデミー)を運営する理学療法士の中島先生は「国家試験合格率は今後もっと下がっていく可能性がある」と話します。
というのも、今の学生を見ていると勉強の仕方が下手な理学療法士や作業療法士が増えているそうです。過去問の勉強をしても文章を丸覚えする。つまり、意味がわからなくても覚えているので過去問であれば点が取れてしまいます。また、何回も見ているから「この文章は正解の文章だな。」と分かってしまう。ただ、文章がどういう意味かというのは分かりません。
でもそれが勉強だと思ってしまっているのです。結局そのまま臨床に出ても、考えることができないから患者に適した治療を考えられない。臨床で出会う患者さんはその症状や病態が1人1人違います。知識の中から知恵を絞って、考えて患者に合う治療方針を考えるトレーニングをしなければなりません。
就職活動は国家試験が終わってからでも大丈夫?
慌てることはありません。国家試験後でもまだ間に合います。就職活動を具体的にいつ始めればいいのかということはありません。
国家試験で合格見込みがなく、就職先から断られ、求人枠に空きが出るケースもあるのです。就職難と言われてはいますが、仕事を選ばなければたくさんありますし、未開の地を開拓している療法士もたくさんいます。
国家試験勉強をやるのは朝?夜どちらがいいの?
2016年の研究で、東京大学のチームによると、マウスの活動期のはじめ(昼の前半)に、記憶のしやすさが最高に達することを発見しています。
つまり、試験勉強も朝やった方が効率的に行える可能性が高いかもしれません。また、国家試験が行われるのも朝早くからですし、朝頭を動かすのに慣れていない人は思わぬ間違いを起こしてしまうかもしれません。
早起きは三文の徳どころか10文と言っても過言ではないくらい、朝活をオススメしますよ(^ ^)
理学療法士・作業療法士が運営するこのサイトにしか載ってません!国家試験対策のポイントを公開中
▶︎【心理学や精神医学が苦手】捨て問は作って大丈夫?効率的な記憶術とは?
▶︎ 暗記が苦手なあなたに。国試模試全国1位講師が教える記憶のテクニック
参照
厚生労働省ホームページ
PT:https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/rigakuryouhoushi/
OT:https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/sagyouryouhoushi/
ST:https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/gengochoukakushi/