【回復期リハが舞台の映画】監督「理学療法士は患者さんとの距離感が大切で難しい」

4200 posts

Photo:新人理学療法士の"遥"を演じる宇野さん

今月15日、回復期リハビリ病院が舞台の映画「歩けない僕らは」の完成披露試写会が行われた。

 

佐藤監督はリハビリテーション花の舎病院に何度も取材に行って、「患者さんとセラピストの関係性を描くこと」をテーマにすることにしたと説明。「回復期リハビリでは患者さんとセラピストが一つの体を共有していくのだが、そのための言葉やコミュニケーションの答えのなさを描いた。と。また、取材のなかで、セラピストからの『リハビリをすることで歩けることが重要なのではなくて、歩いて何をするか大事』という言葉に制作のヒントを得たという。

 

Photo:佐藤監督(左)と、先輩理学療法士を演じる板橋さん

 

監督と一緒に回復期リハビリ病院に取材に行った主演の宇野は新人理学療法士を演じるにあたって「主人公遥とおなじ、一年目の理学療法士さんの話を聞けたことは大きかった。『患者さんとの距離感が大切で難しい』という言葉を常に考えていた」と述懐。

 

理学療法士役の役者さんたちには、患者役の落合は「同じ障害を抱える患者さんを ただただ見ることから始めてシルエットを大切にした。明日自分にも起こることかもしれないと考えながら見てもらいたい。」と話した。

 

Photo:脳卒中患者の柘植を演じる落合さん

 

最後に、佐藤監督が「もし突然自分が歩けなくなったら、大切な人が明日歩けなくなったら、と考えて制作しました。この映画を観ていただく方と一緒に、そのことについて考え続けることができたら」と挨拶した。

 

その後、クラウドファンディングの支援者とキャストと監督が集合写真を撮り、トークイベントは盛況に終わった。本作は、5/14(月)まで、一般から資金調達を募るクラウドファンディングのプラットフォーム「MotionGallery」で、映画の映画祭出品及び東京・大阪での上映(佐藤監督の長編第1作目である『ガンバレとかうるせぇ』との同時上映の機会も模索)のための宣伝費の支援を募っています。

詳細は

▶︎ http://motion-gallery.net/projects/arukenaibokurawa

 

 STORY 

宮下遥(宇野愛海)は、回復期リハビリテーション病院1年目の理学療法士。まだ慣れない仕事に戸惑いつつも、同期の幸子(堀春菜)に、彼氏・翔(細川岳)の愚痴などを聞いてもらっては、共に励まし合い頑張っている。

担当していたタエ(佐々木すみ江)が退院し、新しい患者が入院してくる。仕事からの帰宅途中に脳卒中を発症し、左半身が不随になった柘植(落合モトキ)。遥は初めて入院から退院までを担当することになる。

「元の人生には戻れますかね?」と聞く柘植に、何も答えられない遥。日野課長(山中聡)と田口リーダー(板橋駿谷)の指導の元、現実と向き合う日々が始まる。

 

お知らせ

『歩けない僕らは』、5/6(日)16:00~17:30に佐藤快磨監督の参考作品『ガンバレとかうるせぇ』(70分/出演:堀春菜、細川岳/釜山国際映画祭ニューカレンツ・コンペティション部門正式出品、PFFアワード2014で映画ファン賞と観客賞をW受賞)の無料上映会及び、佐藤快磨監督と5月26日にディーン・フジオカ主演の『海を駆ける』の公開が控える深田晃司監督(『淵に立つ』がカンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞受賞)のトークイベントが開催されます。40名を無料招待します。

会場:光塾(渋谷区渋谷3−27−15 光和ビル地下1階)

■応募方法

下記を記入の上、件名を「5/6参加希望」とし、unonarumiproject@gmail.com 登山宛にメールを5/5(土)までにお送りください。当選者の方にのみ返信予定です。

(1)氏名

(2)メールアドレス

(3)『歩けない僕らは』のどこに興味を持っているのか(宇野愛海さん、落合モトキさん、監督、理学療法士という設定、など)

【回復期リハが舞台の映画】監督「理学療法士は患者さんとの距離感が大切で難しい」

最近読まれている記事

企業おすすめ特集

編集部オススメ記事