メディアなどでも活躍する、医師の鎌田 實氏が佐賀県で諏訪中央病院の名誉院長である、鎌田實氏が佐賀県の健康寿命を日本一にしようと奮闘している。先日も、佐賀市で「人生100年時代を生き抜くために」と題して講演を行った。
そこで、こんな女性の例が紹介された。
鎌田氏は、要介護5の女性が要介護2まで改善した例を紹介。女性がリハビリに励む事が出来たのは「マラソン大会に出る理学療法士におにぎりを作りたい」という理由だったそうだ。
鎌田氏は
「誰かのために動いた結果が回り回って自分のためになった。やるかやらないかの違い。どんな状態になっても自分の人生をどう生きていくかが大事」
と述べた。
鎌田實先生は、“見捨てない医療”をテーマに高度医療や救急だけではなく、痛みの緩和治療や自宅での在宅医療の充実化など様々な医療を推進している。また、医師だけでなく看護師、管理栄養士、理学療法士や言語療法士などのリハビリ職と共に、いのちを最後まで見放さない“あたたかい医療”というものを目指していると自身のHPでも語っている。
理学療法士の為に頑張ってくれたことで、要介護度が改善したという事実。我々が忘れてはいけない事は、リハビリは「するものではなく、してもらうもの」なのかもしれない。