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できていますか? シーティングの評価と介入

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こんにちは、川崎市にある訪問看護リハビリステーションLuxemです。

訪問リハビリでは、在宅で生活している患者さんに関われるのは週に長くて1時間。1習慣のうちのほんのわずかな時間のため、訪問で関わっている時間以外の過ごし方を考えることが大切になってきます。そこで今回はシーティングについて、私が普段考えていることを、皆さんに共有したいと思います。

 

Luxemでは事業拡大につき、PTOTSTも募集していますので、興味のある方はページ下部からご連絡をお願いします!(ご相談からでも構いません。)

 

①シーティングの目的 ~適切な座位姿勢とは?~ 

 

「目標とする姿勢はどんなものでしょうか?」

 

いわゆる「良い姿勢」を取る事でしょうか?では良い姿勢というのは何かという壁にぶつかります。

良い姿勢=骨盤前傾位、左右対称で頭部が正面を向いていることでしょうか?

 

高齢者にとって,そういった姿勢は時間が経つにつれて苦痛となり、長時間の座位を取り続けるには足を組んだりすることで絶えず重心を移動させ坐骨結節部以外でも体重支持を行い、圧力分散と筋緊張のバランスを保つ必要があります。そもそも病態によって、姿勢を保ちたくても身体機能的に困難な事もあります。そのような場合は「仙骨座り」や「片側に傾いた」姿勢をとるようになってしまいます。

 

高齢者のシーティングの目的は障害のある高齢者が安定した座位保持を行い、少しでも自立した生活を送れるように導くこと、また介護者の介護負担を軽減させることが目的です。

 

②座る事の意義と弊害

 

「人はそもそもなぜ座るのか?」

 

座る事への動機づけについて考えてみます。

ex.)

・長時間の立ち仕事で下肢が疲労して、座りたくなる。

・座る事で楽に会話や食事、仕事が行えるという利点を生活の中で学習、経験して座る。

・離床目的のため身体機能向上目的で座る。

 

動機が座るというを賦活していくこととなります。これらを踏まえると座る事というのは社会参加の部分と医療面の部分を持っています。

 

車椅子に座る場合、フィティングが合わない普通型車椅子に座り続けることで褥瘡形成を助長してしまう例は多くあります。空いている車椅子にテキトーに座らせて食事を取らせるだけで、褥瘡形成され、治療中は座位を許可されないこともあります。したがって寝たきり状態になり、死亡原因になるという報告もあります。そういった事から、シーティングアプローチから褥瘡予防が重要視されます。

 

【良い座位姿勢の条件】

・椅子座位姿勢そのものが安定している

・全身的にリラックスして、必要以上に筋緊張が亢進していない

・呼吸が深く、ゆっくりできる

・動きたいときに本人なりに動きたいように動ける

・咀嚼嚥下もしやすい

 

姿勢の評価

①現状の座位姿勢の評価

【体幹】 前額面 左右の肩-上前腸骨棘から体幹回旋・側屈や変形の確認

     矢状面 骨盤前後傾、脊柱の変形の確認

【頭部姿勢】空間の中で頭部が起こせているのか、頸椎から頭蓋骨がどのような姿勢になっているのか、

アライメントの確認 ※頸椎と頭蓋骨の姿勢は嚥下に関わってきます

【呼吸・筋緊張】車椅子座位で呼吸状態を確認

1分間の呼吸回数、腹式/胸式呼吸、筋緊張の評価

【座面】~バックサポートと身体の隙間:

座面と大腿後面の間~骨盤後方~背部に「車椅子の座面やバックサポートとの間に隙間がないか」「どの程度の隙間か」「隙間に左右差がないか」

 

②改善可能性の評価

 

【臥位における姿勢・筋緊張・呼吸状態と下肢ROMの評価】

臥位は座位と比較すると重力の影響は少ないので、臥位でまず評価します。臥位で改善が見られるのであれば、その状態を座位でも再現できることを目標にします。下肢ROMは座る為の可動域の確認をします。

 

⇒例えば股関節90度屈曲しなければ、標準型車椅子の使用が難しくリクライニング車椅子が必要と判断されます。股関節90度屈曲、膝関節90度屈曲可能だが、膝伸展が不能な場合は座面の直下にフットサポートが必要と判断します。

 

【介助座位における評価】

肘掛け・背もたれのない端座位での自立度の確認。介助が必要な場合はできるだけニュートラルな90度座位が可能かを確認します。

 

足部の位置⇒膝屈曲制限などで足部が前方に位置してしまう場合、骨盤から体幹全体が後傾を強いられ、一方で後方になると、体幹が前方転落しやすくなります。

背部支持高について⇒評価者が背部から支え、骨盤部からより上方に介助支持を加えてみます。

 

骨盤~腰椎~胸椎下部~肩甲帯と「どの高さまで支持があれば、より望ましい座位となるか」「楽に頭部を起こしていられるようになるか」を確認していきます。

*円背や体幹後傾とならざるを得ない場合⇒骨盤が必要以上に後傾しないように、しっかり支えることで  90度座位を保てることもあります。

 

座位姿勢は環境との兼ね合いで決まってくるので、評価者の技量がその方の座位環境になってしまいます。その為、座位姿勢調整に携わる人は努力し続けることが大事です。昨今福祉用具も多種多様になってきているので、ニーズに合わせた情報収集や福祉用具業者との連携も重要と思います。レンタルカタログを眺めることも大切ではないでしょうか。

 

一緒に働きませんか? 

現在Luxemでは、リハビリスタッフを募集しています。やりがいを持って働ける職場を目指し、資格取得時には給与手当てを(詳しくはhttps://1post.jp/jobs/11)、短時間勤務や週1日勤務も可能です。

 

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