日本では未だ、取締法で規制される“大麻”学名としてはCannabinoid(カンナビノイド)と呼ばれ、1996年カリフォルニア州の解禁から十数年で、米国での規制解除が進み今では50州中の半数以上で、医療用大麻の使用は解禁されています(2018年3月現在医療用29州、嗜好用9州)。州によっては、嗜好品用の大麻も、規制内(約28gコロラド州)であれば解禁されているようです。
一方、日本では1948年の大麻取締法制定以来、“大麻=悪”との認識が未だ強く感じています。海外での、解禁ラッシュの横で、日本では未だ解禁の“か”の字も、感じられない現状に対して、知識だけでも遅れまいと、医療用大麻がなぜ世界で解禁ラッシュに沸いているのか、その現状を知るべく医療にとって大麻がどのようなものなのか、調査していきたいと思います。
日本では麻として親しまれていた
日本では、大麻というと悪のイメージが強いですが、麻(あさ)と言われれば、衣類品や食用など、数千年も前からに日々の生活に浸透していました。その理由は、大麻に含まれる成分にあります。実は、大麻といっても、本当に問題とされているのは、THC(テトラヒドロカンナビノール)であり、これが陶酔作用の成分です。
その昔日本でも食されていた麻の中には、THCがほとんど含有されていないものが、広まっていたにも関わらず、THCの成分をより高める品種改良によって、陶酔作用目的の麻栽培が盛んになりました。一方、医療用として注目されているのは、大麻の中でもCBD(カンナビジオール)が注目されています。実は日本でも、THCの含まれないCBDオイルであれば、現状で食用油に使用されています。
大麻の使用が、アメリカで解禁されている背景には、国立がんセンターの発表によって解き明かされた、大麻の抗酸化
実際に、パブメドで「CBD THC」と検索してみると、現在でも多くの研究が行われていることがわかります。
*https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=thc+cbd
ヘンプはスーパーフード
大麻が使用されるのは多くの場合、“ハッパ”のイメージがありますが、茎や種も全て使用される点に特徴があります。特に、麻の実はスーパーフードとして注目され、オメガ3とオメガ6など良質な油に加え、タンパク質はもちろん、亜鉛やマグネシ
本日は序章ということもあり、まだまだ大麻の魅力と現状をお伝えきれていない点が多くありますが、海外ではゴールドラッシュならぬ、グリーンラッシュが沸き起こっています。特にコロラド州では、50州のうち22番目に人口が多い州ですが、大麻の解禁によって、シリコンバレーよりも注目されるビジネス都市となっています。
州によっては、大麻のそれぞれの部位に対して、税金を設けており、それによって州の税収は跳ね上がっているという現状があります。この点に関しては、この記事では追わず、特に医療にとってどのように使用されることが期待されるのか、その点に絞り、今後も調査を進めていきたいと思います。
参考文献
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK425767/
https://www.cannabinoidclinical.com/science-cannabinoids
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24457847