訪問看護師は、こんな事を考えています ~在宅で最期まで自分らしく生きる為に~

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―延命するか? 残された時間を充実させるか?―

 


病気の終末期が来たとき、緩和、軽減に努め終末期を穏やかに生活できるよう援助する誠意をもって寄り添い、安心して最期のときを迎えられるようにサポートすることが、在宅での訪問看護師の使命の一つです。死を前にして心残りが大きくならないように、家族や友人と一緒に過ごす時間を十分に作ることが大切です。

 

在宅看護で必要とされることは・・・「今までと変わりなく生活されている方へ心配りし、自分の家族のような気持ちで接する、自分が利用者様のご家庭に介入する気持ちを忘れずにいる事」です。

 

気持ちを支えて欲しいといった気持ちの傾聴、歩行動作などに時間がかかるけど頑張って歩きたい、どうなった時が異常なのか自分でも知っておきたいなど利用者様はそれぞれ悩みを持っていますが、中々口に出せない事が多いのです。こうした気持ちに寄り添うケアが非常に重要になってきます。

 

在宅看護のメリット・デメリット

 

その気持ちを理解し、サポートすることが訪問看護師に求められているものです。訪問看護にはこうした人間的な関わりが非常に求められていると思います。実際、私が訪問看護を経験する中で「人間的な面に関するケア」に沢山触れることで大きく成長できる機会がたくさんありました。

 

その中で自分がどうしたら目の前の利用者様が安心してご自宅で過ごすことができるのか、何が足りなくて何をしたらよいかなどたくさんの感性をつかい、ケアを行っていくことが改めて大切だと感じる日々を過ごしております。

 

【在宅看護のメリット】

①生活環境の変化なくいられ、リラックスできる

②本人が安心して生活できるのはもちろん家族としても病院に繰り返し行く必要がなく、自宅で様子を見続けることが出来る

③治療より心に寄り添う看護が出来る

 

【在宅看護のデメリット】

①容体がいつ急に変わるかわからないという不安の中で生活を続ける必要

②本人だけではなく家族や親族も含めた統合性が必要

③状態の変化に家族自身も適応できるか不安もある為、精神的フォローも鍵になる。より十分な知識と人間性が必要

※デメリットに関しては、担当看護師の平時からの手厚いフォローにより軽減する事が出来る

 

 

在宅療養では、「病気を治して元の生活に戻る」というよりも「病気をコントロールしながら生活をより良くする、悪化予防する」など、その後の人生を充実させることが看護師の役割です。患者の家族が倒れたら本人の世話をする人がいなくなってしまうため、家族の健康、精神面でも十分注意を払う役割もあります。

 

利用者様の身体ケアはもちろんの事、ご家族の精神面の援助も重要です。在宅で安心して過ごして頂けるよう、環境整備、投薬管理、指導といった幅広い支援が大事だと思います。身体的、精神的ケアはもちろん信頼関係を築けるかも大事だと思います。

 

訪問看護を通じ様々な利用者様と接することで、看護スキルは格段にアップします。今までのスキルに新しい知識が入ってくることで、いろんなケアが出来るようになると思います。その中で、医療とリハビリと介護のサービスを必要としている利用者様が適切にケアを受けられるよう、生活の質の維持向上に努めます。

 

ターミナルケアは治療よりも残された生活を穏やかに過ごして頂くよう努めることです。可能な限り身体の苦痛の緩和、コミュニケーションを図りながら不安を取り除くことでご本人の臨む最期が迎えられるようにする事が大切です。

 

私が訪問看護に興味を持ったワケ

病棟と違い1人の利用者さんとゆっくり向き合えるので、やりがいは非常にあります。生活環境や家族関係など利用者様によって状況は様々ありますが心配りと誠意を忘れずにいれば信頼関係も築けますし、病院とはまた違った看護ができる点です。

 

1人、1人それぞれ違った看護やケアを見極め関わることで充実した看護の提供が出来た時、利用者様から笑顔が見られた時、やりがいを感じ自信にも繋がると思います。もう一つ求められる能力は、やはり高いコミュニケーション能力が必要とされるのでコミュニケーションスキルがとてつもなく上がります。

 

つらいのは、ご本人やご家族の思いにうまく沿えないときです。意思疎通が図れずご家族やご本人のとの思いが異なる場合などその間に挟まれてしまって、どちらの意見にも添えない無力さを感じることもあります。在宅で看取りをするご家族も支えないといけません。的確な判断や指導、説明が求められます。

 

急性期病棟、慢性期病棟、終末期病棟経験8年を経て看護観を見直す内に一人、一人に向き合う手厚い看護がしたいと思い、訪問看護師に興味を持ちました。訪問看護は深い関わりで自分自身の学びにも繋がり利用者様とより深い絆ができると思います。

 

病院と訪問看護の違い

 

訪問看護は病院と違い毎日の特定の手技が必要とされることは少ないので早く何かしようと焦りを感じてしまう事もあると思いますがまずは1つ1つ覚え目標設定をしその時々で最大限出来る事をする、時々で求められた事を考え問題点があれば解決して軌道修正を図る事を意識し長期的に学び続ける姿勢を忘れずにいたいです。

 

事業所の理念でもあるご利用者様と共に【やりたい事をできる事へ】の理念に基づきながらご家族への共感と思いやりを持って尊重し接する姿勢を大切にしたいと思っています。現場において大切なのは患者・家族との信頼関係をどう築けるかも重要な事だと思うので自分のケアもしつつ利用者様のケアにあたれるよう日々初心忘れず、いずれは利用者様と関わりケアの実践が出来ればと思います。

 

生活を支えるという視点で利用者の生活や家庭、考え方など重視し長期的に看護を考える面を柱に利用者様のニーズや要望に沿った支援を行っていくことも訪問看護師として必要な事だと思っています。

 

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