サッカーでの挫折、理学療法士の道へ
― 医療の道を目指したのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか?
龍嶋 中学からサッカー漬けの日々を送っていましたが、高校1年生の時に大きなケガをしてしまいました。接骨院や病院に通い続けましたが、一向に治らなくて。
利き足の右足首を痛めたので、左足で蹴るようにしてサッカーはなんとか続けました。でもやっぱり選手としての力は下がってしまって、ケガがすぐに完治していれば感じなかったはずの悔しい経験もたくさんしました。
結局、名医と言われる先生に診てもらいましたが、説明が足りなくて逆に不信感を持ってしまって、リハビリを受けませんでした。でも後々調べて、あの時にリハビリを受けていたら違ったと思いますし、あの時にちゃんと説明してくれていたらという思いも残っています。
― それで医療の道に進まれたのですね。その中でも理学療法士を選ばれたのはどんな理由があったのでしょうか?
龍嶋 体を動かすことが好きなので、最初はスポーツトレーナーや体育の先生を思い描いていたのですが、高校の先生から理学療法士のことを教えてもらったことがきっかけですね。
そこから資格を取って、実習を受けて病院に勤務しました。
実習はいくつかの病院で受けたのですが、最後の実習地が日大板橋病院でした。そこで誘っていただいて、そのまま入職しました。
患者様のお役に立てると確信 ー起業ー
― 理学療法士から起業される方は珍しいですよね。
龍嶋 実は起業なんて、まったく考えていませんでした。病院での勤務は理学療法士としていろいろなことを経験させていただき、毎日忙しいながらも充実していました。ただ一つ気になったことがあります。
当時勤務していた病院では膝や股関節の人工関節の手術実績が多かったのですが、元気になって退院されたはずの方たちが、調子が悪いとまた受診することがありました。そこで近隣の施設でのリハビリをしたらと話しをしたら、『先生、なんで退院のときにリハビリ施設を教えてくれなかったの』と言われました。
その後、自分で調べてみましたが、情報公開している数が少ないのと、公開している情報がわかりにくいので、患者様が探されるのは大変だろうと思いました。
更に調べた結果、デイサービスやデイケアはたくさんありました。でも専門のセラピストや病院と同じようにやってくれるところは、全体の2割以下でした。さらに、こういった施設は送迎が必要ですが、その患者様が住んでいるエリアにはありませんでした。
病院の外来に通う方法もありますが、待ち時間が長く、治療時間が短いという内情は知っていましたので、なかなか難しい問題だなと感じていました。
そこで、患者様の家の近くにリハビリ施設があればいいのに、と単純に思いました。そこが始まりです。
そしてリハビリ施設を求める患者様に100名ほどお会いした時に、確信に変わりました。これはやった方がいいと。困っている方がいる、その救い方を僕は知っている、絶対にやるべきだという想いに変わっていきました。
すべての人にメリットをー三方良しを求め続けた
― ニーズを確信しての起業ということは、最初から順調だったのでしょうか?
龍嶋 オープンしたら利用者がたくさん来ると思っていましたが、初月は2名だけでした。
やり方を間違えていました。元々、リハビリ施設の情報が少ないことに疑問を持っていたのに、弊社の情報を一切出していませんでした。振り返ってみると、自分たちが提供するサービスにどういう価値があるのかを考え、明確にお伝えすることは、病院時代はしたことがなくて。
一般企業であれば、自社の価値をしっかりと伝えていく当たり前のプロセスを、この業界はまったく踏みません。しかもどちらかと言うと不透明でさえある。ですから、まず関連する施設、ケアマネージャーやドクターに、弊社に何ができるのかを丁寧にお伝えしました。
弊社の理念にあるように、『利用者の生活を豊かにする』ことを考えた時、その生活は僕たちだけが作り出しているのではないと改めて気付いたのです。その利用者の健康を支えているのは、リハビリだったり看護だったり、ドクターやヘルパーなどいろんな方々が協働しています。そう思った時に、もしかしたら他の施設のドクターやケアマネージャーは、蔑ろにされていると感じたかもしれないと気付きました。
ですから僕たちはしつこいと思われるくらい徹底的に話をしにいきました。弊社の事業でデメリットがある人は誰もいません。すべての方にメリットがある〝三方良し〟となるように、常々意識し続けてきましたから、それを理解していただきたかったのです。
その結果、今までないものを実現してくれたと、びっくりするくらい感謝されました。人生でこんなに感謝されていいのだろうかというくらい感謝されました。一方で、私の熱意も高かったと思いますが、この時期に一緒に働くスタッフたちも、どうしたらいいのか、こちらの方法がいいなどと毎日のように話し合ってきたので、常に問題意識を持って、解決するための施策を考え実行するという文化が根付きましたね。
― 主体的に働くスタッフが多いのですね。
龍嶋 本当にありがたいことです。弊社の事業は、いわゆるコーディネーター的な要素が必要です。連携をとって周りを動かすには、主体的に動けないと。さらに、しっかりと説明できる能力が今求められています。ここに関しては、力を入れていく必要がありますね。
最良のサービスを誰もが利用できる世の中を目指す
― 今後、御社が目指しているものをお伺いできますか?
龍嶋 僕たちのサービスは最良であると信じていますし、そのために研鑽し続けるという覚悟があります。ですから、ゴルディロックスの最良のサービスを誰でも使えるように、まずは板橋区を中心に実績を作り、近隣の豊島区、練馬区などでシェアを広げていきたいですね。
僕は、板橋のリハビリを底上げしたいとずっと考えていました。僕たちは専門職なので、知識ややるべきことを、知識がない人のレベルに合わせるのは望ましくありません。そこを引き上げていく方法と、最良のものを広げて地域を活性化させていきたいですね。
あくまでも弊社は医療資源ですから、そこを余すことなく使っていただいて。弊社が現段階で対応できない部分は、他と連携していくことを考えています。たとえば今リハビリをメインにやっていますが、お預かりという分野は他の事業者の方が長けているケースもあります。利用者の幸せを第一に考えて、どうすべきかを決めていきたいですね。
― 先ほど、利用者の方からのたくさんのお手紙を拝見しました。感謝の言葉ばかりですね。他にはどのような言葉が多いのでしょうか?
龍嶋 皆さん『未来が明るくなった』というような表現でいただくことが多いですね。おかげさまで、弊社の利用者は紹介が大半を占めています。
今後はもっと活動の場を広げていきたいので、弊社の取り組みや展望などを伝える広報も計画しています。弊社の活動にご理解いただいて、地域の医療の一端を支えていきたいですね。
― リファラル採用を進めていくうえでメッセージをいただけますか?
龍嶋 僕自身、元部下や知人達と一緒にゴルディロックスの店舗を立ち上げましたから、リファラルにすごく魅力を感じています。やっぱり同じ志を持った仲間がいるのは、心強いです。同じ志を持って、共感し合える仲間と仕事をしたい、そういう人たちの集合体が強い集団になるのは間違いないですから。
もちろん、いろんな考え方を大切にしていますが、目指す方向や価値観を共有できた方が理想的な集団になるので、ゴルディロックスの理念に共感してくれる仲間をお待ちしております。
― 具体的にはどんな方と一緒に働きたいですか?
龍嶋 成長意欲がある人ですね。最初からそこは求めませんが、元気に盛り上げてくれる、そういうベースをお持ちの方は、必ず良い成果が出てきますよね。そういう意味では、基本的な挨拶や気配りができたり、チャレンジ精神がある方をお待ちしております。
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勤務地
① 訪問看護ステーション ゴルディロックス
東京都板橋区小茂根2-4-13 サンケイコーポ201
Tel:03-5926-8400
東武東上線 中板橋駅から徒歩13分
② 芝事業所
東京都港区芝4-18-3 JTM-26 33号室
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JR 田町駅より徒歩5分
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~モデル給与~
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