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継続的な歯科定期受診と咀嚼能率との関係について

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定期的な歯科受診が、食物を細かく噛む能力(咀嚼能力)の低下の予防に有効であるーー。国立循環器病研究センターの宮本恵宏部長、新潟大学大学院小野高裕教授、大阪大学大学院の池邉一典教授らが発表した。

▶︎ 都市部地域住民における継続的な歯科定期受診と咀嚼能率との関係について

加齢に伴い歯数は減少し、咀嚼能力が低下することで、栄養摂取に悪影響を及ぼし、最終的にメタボリックシンドロームや動脈硬化性疾患の発症へとつながることが、これまでの吹田研究の結果からも示唆されている。

 

そこで、咀嚼能力の低下を予防することが重要となるが、これまでに歯科定期受診(かかりつけの歯医者さんを持って、症状がなくても定期的に受診して歯と口の健康を保つこと)と咀嚼能力との関係についての報告はほとんどなく、エビデンスが求められていた。

 

吹田研究参加者である50~79歳の都市部一般住民のうち、初回歯科検診、および2回目歯科検診(初回から4年以上経過)の両方を受診した1,010名を対象に解析。咀嚼能力の測定には、専用に開発されたグミゼリーを30回咀嚼して増えた表面積を算出する方法を用いた。

 

その結果、継続的な歯科定期受診のある対象者は、咀嚼能力が低下しにくいことが明らかとなり、加齢に伴う口腔機能の低下を軽減する上で、継続的な歯科定期受診が有効である可能性が示された。

継続的な歯科定期受診と咀嚼能率との関係について

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