業界において、セミナー運営を15年以上続けて20万人の専門職に届けている会社がある。その会社が今手がけるのは、オンラインセミナー「リハノメ」である。10月1日よりリハノメはPTOTST向け総合オンラインセミナーへとリニューアルを遂げた。
これまで代表張本氏のSNSからリハノメに関する様々な情報が発信されてきた。そこで気になる一文をみつけた。
ぼくなりのオンラインというものの仮説について(´・ω・`) オンラインセミナーを行っているが、結局のところ、それは現実の対面の実際のセミナーの代替ではなく、補完であるという仮説で長期計画を練り直している。 自分でもオンラインミーティング...
張本 浩平さんの投稿 2020年5月19日火曜日
オンラインは、オフラインの代替ではなく、補完なのではないか。コロナ禍でオフラインが出来なくなった代替としてオンラインセミナーがはじまったと考えるものも少なくないだろう。
逆にいえば、オフラインで出来なかったものがオンラインによって可能になったのではないか。ではそれは何か?代表である張本氏に直接うかがったので、その模様をお伝えする。
3人のペルソナ
本日はよろしくお願いします。本日のタイトルなのですが、一応教育事業4.0とさせていただきました。そもそもリハノメは教育事業なのでしょうか?
よろしくお願いします。教育を国語辞典で調べると、「知識を与え、個人の能力を伸ばすこと」と書いてあります。リハノメの役割とは違うなと思います。
目的が教育事業ではないなぁと思いながらもタイトルを「教育事業4.0」とつけてしまいました。企画倒れにならないように話を進めたいと思います。
教育事業と呼ばれると違和感があって、提供はしているけれど与えてはいないなと。これまでのセミナーもリハノメも、会社が掲げる理念を達成するための“手段”なんです。
リハノメを運営する株式会社geneが掲げる理念、
リハビリテーションを「かたち」にする会社
株式会社gene:https://www.gene-llc.jp/company/
教育事業とは少し違うという点で、以前noteで以下のように発信されていました。
専門家の悩みは基本的にニッチだ
引用:
これから読みとるとリハノメは「辞書」の役割を担うと考えました。
そうですね、リハノメは3つの価値である「自己研鑽・問題解決・組織的育成」を目指している、それぞれペルソナがあります。
さっきの辞書という点では、おおたけこうき君がその対象にあたります。
ニッチなものに対応できるように1動画につき10個のタグ(キーワード)を必ずつけています。字幕機能も、子供の寝かしつけしながら、音を出さなくても視聴できるように工夫した結果です。これから字幕動画がたくさん配信される予定です。
たなかは、臨床3年目で自分に何が必要か迷いがあります、そして不安です。なので、リハノメからレコメンドという形で、とりあえずこれから学ぼうと提案します。
よしもとは40歳で科長です。スタッフ教育から管理、組織運営まで担います。彼の悩みを解決するのが法人契約です。来年の4月までには完了予定ですが、管理システムを充実させます。誰がどの動画を見たのか、指定した動画の視聴状況や感想記載などの機能が追加されます。
(…ものすごい管理。管理されたくないからみないという人も出そう。)
この3人のペルソナに刺さるコンテンツを、常に考えています。
オンラインはオフラインの補完である真意
以前張本さんのSNS投稿で「オンラインはオフラインの代替ではなく補完である」と拝見しました。コロナウイルスによる外出規制によって、オフラインで集まれなくなった結果、オフラインが行われはじめたと考える人もいます。補完である、という真意をお聞かせください。
正確にいうと、「相互補完」です。オフラインの補完をオンラインが担うだけではありません。
では、オフラインではできなかったことが、オンラインで可能になったという具体的な事例はありますか?
一つ確実に言えることは、ものすごくニッチなコンテンツを作成できるということです。オフラインでやると5名しか集まらないセミナーでも、オンラインであればできます。
今まで経費の面でできなかったことが、思う存分できるので期待して欲しいです。リハノメは「芽」ですから、あらゆる情報を提供する場になり、最終的には森にしたいと思っています。
ニッチなコンテンツを配信できることのメリットに関して、理解しました。もう一点、オンラインの良い面として移動距離がなくなったことでの参加ハードルが下がったと思います。
おっしゃるようにオンラインにより便利になり、コストも下がりました。しかし、見ない人は無料でも見ないのです。それはその人の人生の選択なんです。
このような便利な時代になると「分断」が加速します。これは、勉強する人が偉くて、しない人が偉くないという話でもなく個人の意思なのです。
リハノメはツールの提供ということです。そのツールを使って、何をするのかは善悪ではなく、ひとりの個人の選択です。ツールがあっても色々な事情でできない人もいるのです、そういった所をフォローするのは協会の仕事だと思うのです。
協会の教育と違う点
先ほど、協会の話が出ましたのでお伺いしたいのですが、先ほど「リハノメは教育ではない」とお話がありましたが、協会が行う教育とは異なるものであるという理解でいいですか?
そもそも組織の成り立ちが違います。ゲマインシャフトとゲゼルシャフトというのをご存知ですか?要するに役割が違うということです。
ドイツ語では、Gemeinschaft(ゲマインシャフト)は概ね「共同体」を意味し、Gesellschaft(ゲゼルシャフト)は概ね「社会」を意味する。 テンニースが提唱したこのゲゼルシャフト(機能体組織、利益社会)とゲマインシャフト(共同体組織)とは対概念であり、原始的伝統的共同体社会(共同体組織)を離れて、近代国家・会社・大都市のような利害関係に基づき機能面を重視して人為的に作られた利益社会(機能体組織)を近代社会の特徴であるとする。ゲマインシャフトでは人間関係が最重要視されるが、ゲゼルシャフトでは利益面や機能面が最重要視される。
ウィキペディアより引用
協会はゲマインシャフト寄りになります、所属する人たちの同意なくしては施策は実行されません。一方、私が運営する法人はゲゼルシャフトになるので、迅速な意思決定が可能です。
良い悪いではなく、組織の形態が違うので自ずと役割も異なります。
ゲマインシャフトとゲゼルシャフトという言葉を、初めて聞きましたが、確かに機能が異なるので役割も異なりますね。
違っているだけで、間違いではないのです、その辺りご理解いただければと思いますし、簡単に間違いと断じて排除するのってすごくリハビリテーション的ではないですよね。
炎上の類は、そのようなズレから起こっているようですね。
「違い」をすぐに「間違い」に結び付けたくなる気持ちはわかります。「違い」はすぐにわかりますが「間違いとはなにか?」と考えるとすごく難しい問題なんです。
オンラインセミナーのその先。どんな仮説を採用するのか?
これも張本さんのSNSから引用なのですが「オンラインでのことをやりつくした後の世界を見てみたい」と書かれていました。今現在、その未来に仮説はありますか?
最終的にはYouTubeに帰結すると思っています。つまり、無料化です。これだけ情報に溢れていますから、ただの情報には価値がありません。そうすると、最終的にはYouTubeのようなプラットフォームが必要になります。
ただし、YouTubeよりも頭を使うのが“内容の審査”の部分です。YouTubeでもかなり有益な情報が流れていますが、審査がないために信頼できません。
次に重要となるのはそれらの情報を吟味する、ソムリエ的役割の人ですね。そういった人たちが今後出てくるでしょう。
当たり前です。笑 全ての社員、どの動画を見ているのか把握しています。笑 観る人は観るし、観ない人は観ませんね。
ただし、強くいいたいのは「観ないから悪」ということではありません。人にはそれぞれ事情があります。
そこで個人的に思うことがありまして、我々はプロであると仮定するとプロスポーツ選手には解雇が存在します。ただ企業となると、簡単には解雇ができません。この辺り分断社会が進む、これからの療法士の形はどうなると考えますか?
成果に対して報酬が支払われる人と、手順に対して報酬が支払われる人の2極化になると思います。
仕事をしているとよく聞かれるのですが「これどうやってやるのか分かりません」という人。現代で残酷なのが、Googleという便利なサイトがあることです。
まず、ググれるのか。ここで大きく人生は変わると思います。そしてそれが当然収入に反映されます。
だってイマイ君がPTになった時、1000万円以上の給料もらっている人ってたくさんいた?
私が知る中だけでも今ではたくさんいますし、3000万円超えている人だっていますよ。
最後に一点だけお聞かせください。リハノメ以外に、リハノメチャンネルとリハノメラーニングというサービスが存在しますが、リハノメとの違いはなんでしょうか?
えー、一旦ですねみなさん。リハノメラーニングとリハノメチャンネルは忘れてください。笑
承知しました。それではみなさん、リハノメ集中ということで、お願いします。それでは最後に、リハノメに関してお伝えすることがあればお願いいたします。
リハノメを必要としている人に届けたいと心から思っております。ぜひ、一度でいいので使ってみてください。10月末まで100円キャンペーンを行っております。この機会にぜひ!!!
ー続く。
【目次】
序章:教育事業1.0~4.0までの歩み
第1章:リハノメを支える3人のペルソナー20万人の専門職にセミナーを届けてみえてきたものー
第2章:リハデミーのデータ革命
最終章:教育事業5.0で起こることーオンライン学習で失われるものー
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