正直な意見を言おう
贈呈いただいております、今回の書籍ではありますが私個人の感想をふんだんに書いてみたいと思います。正直言いますと、今までよりも少々厳しめの視点で書きます。
きっと、町田先生も許してくださると思いますし、それが本書を手に取る皆さんのためにもなると思い、私見たっぷりに書きます。
まず本書を読んで一番最初に気づく点は、オンライン講義の流れで作成した手前、文章表現が口語文で記載されています。この点は賛否あると思いますが、個人的には口語文ではない方が良かったのかなと思います。口語文では通常、掛け合いのシーンで使用されることが多く、文章量の多い場合には少々読みにくく感じます。
この点は、購入特典のオンライン講義の一部を視聴できる点から、本書のみで勉強するのではなく、視聴しながら勉強した方が頭に残り、理解しやすくなるかと思います。
他書籍との連動書籍
本書の至る所に参考図書として「解剖学 (PT・OTビジュアルテキスト専門基礎」が取り上げられています。非常に珍しい紹介の仕方ですが、書籍内で上記書籍の「P〇〇を見よ」と書かれています。フロントエンド書籍という立ち位置でしょうか。
おそらく詳細は、その書籍に詳しく書かれているのだと思います。つまり詳しいポイントは別書籍に頼らざるを得ませんが、国家試験レベルの知識であれば本書は有効かと思います。
それもそのはず、Stay's Anatomyは当初、学校でまともに学べない学生向けに開始されたコンテンツであるため、そもそもの講義内容が現職者向けでなかったことから、当然と言えば当然だろうと思います。
また、国試レベルの基礎知識が欠落している現職者もいることでしょうから、導入として本書を使用して学び直すことは重要だと思います。
グラフィックレコーディング(グラレコ)の活用
本書では、第1〜4講で構成されており、神経→脳画像→循環器→心電図の順で書かれています。そして、特徴的なのは各講の最後にグラレコと呼ばれる講のまとめが、可愛い絵と共に描かれています。
正直、グラレコを描いている方が最も勉強になっただろうと思うわけですが、絵をベースにまとめられているので学びやすいです。
個人的には、このグラレコは各講の前にザッと見た上(グラレコは講の最後にまとめられています)で、具体的な内容を学びに中身を読んだ方が理解が進むと思いました。
グラレコを通して、どの部分が理解できていないのか、一目瞭然なので苦手な部分のみを集中して学ぶことができます。最初にまとめから目を通すとことで、効率的に学べる参考書となるかと思います。
まとめ
総じて、現職者向けではなく国家試験を控える学生(PTOT以外の看護、柔整の学生にもオススメ)にとっての参考書であり、動画ありきで学べる書籍だと思いました。
読みにくい点もありますが、購入特典やグラレコを使用して、自分にとって学びやすい形で学ぶ工夫が必要になります。私個人であれば以下のような方法・順番で本書から学びます。
グラレコをザッと眺める。
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グラレコでわからなかったところを、特典動画で学ぶ。
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特典動画で学びつつ、本書で書かれている内容から学ぶ。
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おまけ:詳細を調べる場合「解剖学 (PT・OTビジュアルテキスト専門基礎」から学ぶ。
以上、あくまでも私個人の見解ですので、興味があれば本書を手に取り、基礎医学の学びなおしにご活用いただければと思います。