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【早稲田大学】人の脳に特殊な刺激を与えることで左手を集中的に使用させることに成功

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 早稲田大学人間科学学術院の博士後期課程在籍 平山健人、大須理英子教授の研究グループは、後頭頂葉に、頭表から微弱電流を与え、脳活動を変化させることで、右利きの実験参加者において、右手より左手を使う頻度を高めることに成功したー。

 

 ポイント

  • ・生活のなかで物をつかむときに、左右どちらの手を使うかという選択は、無意識に行なっている
  • ・後頭頂葉という脳部位に、頭表から微弱電流を与え、脳活動を変化させることで、右手より左手を使う頻度を高めることに成功
  • ・今後は、刺激によって無意識的に麻痺した手を使うことを促す等、新しいリハビリテーションのあり方への寄与に期待

 

▶︎https://www.waseda.jp/top/news/71558

 

 これまでのリハビリテーションにおいて、上肢の“機能”に対するアプローチは行われ、必須であることは誰も疑わない。ただ、実生活において無意識的に選択されている左右の手に対してアプローチする方法は、「なるべく生活の中で使ってください」という口頭でのアドバイスがほとんどであったと思う。

 

それに対して今回の研究は、この課題に対して寄与することが期待される。

 

【論文情報】

雑誌名:Scientific Reports

論文名:Transcranial direct current stimulation of the posterior parietal cortex biases human hand choice

掲載URL:www.nature.com/articles/s41598-020-80611-8 DOI:10.1038/s41598-020-80611-8

【研究助成】

研究費名:科研費(17H02128、19H01091、20H05482)

研究課題名: 「中枢神経疾患後の機能障害の進行と回復過程への学習メカニズムの関与」、「新規非侵襲的脳刺激が拓くネオ・リハビリテーションとそのシステム脳科学的解明」、「脳刺激やモチベーション操作による障害側身体空間を志向する神経回路の活性化」

研究代表者名(所属機関名):大須理英子(早稲田大学)

【早稲田大学】人の脳に特殊な刺激を与えることで左手を集中的に使用させることに成功

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