問診に始まり問診に終わる
初回に限りませんが、評価は問診が非常に重要です。患者さんの主症状に加え、目標や日常生活の状況など多くの情報を得ることが出来ます。具体的に問診では、以下の項目を聞いていきます。
・発症から今日までの経過
・急性期でのリハビリの内容
・今一番出来るようになりたいこと
・退院後やりたいこと
・最低でもこの4つは聞いておくと良いです。
発症から今日までの経過は、記憶力、改善過程、また発症から初回までの自分の体に対する印象などが分かります。ここには感情も含まれていて、今ネガティブなのか少しでも未来志向になってきているのかも、ある程度わかってくると思います。この情報は、患者さんとの関わり方やリハビリの進め方などの方針を決める材料になります。
経過と同様に、急性期でのリハビリの内容を覚えているか、またリハビリにどんな印象を持っているのかが分かります。リハビリに対してネガティブな印象を持っている場合、急性期のリハビリと少し変えるなどの工夫が必要になります。
残りの2つは目標に関することです。患者さんの目標に沿ってプログラムを立てていくことが大切なので、非常に重要な項目です。この始まりの時の問診の情報から、次に書く評価項目を考えていくのですが、リハビリの臨床は終わり方もとても大切です。これからどう進めていくのか、初回評価から何が分かったのかを説明する問診で終わることが理想です。