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「病院リハ」と「地域リハ」働いてみてわかった違いとは?

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地域リハで働いてみたいが、知らないことが多いから不安だと相談を受けることが多くあります。

・最初に就職するのは病院がいいのか地域リハからでもいいの?

・転職を考えているけれど地域リハで療法士はどんな役割があるの?

今回のコラムではそんな疑問についてお答えしていきます。

まず初めに、病院でのリハビリテーションと生活期の地域リハビリテーションは、それぞれ異なる目的と機能を持ち、患者の回復やリハビリテーションに重要な役割を果たしています。実際に働く現場目線で病院リハと地域リハの違いやそれぞれの魅力を解説していきます。

 

急性期、回復期の病院リハでは、患者の急性症状を安定させ、回復の第一歩をサポートすることが目的です。一方、生活期の地域リハは、患者が自宅や地域での生活に適応し、より自立した生活を送ることを目指しています。それぞれの環境で、リハ職、ケアマネジャー、看護師、ヘルパー等の多職種が連携してより良い生活の基盤作りに取り組むことが重要です。

 

病院リハと地域リハには、それぞれデメリットも存在します。急性期の病院では、短期間での治療や退院後のフォローアップが限定的な点です。また、病院環境でのリハビリテーションは、自宅や地域での生活状況と異なるため、適応が難しい場合があります。一方、生活期の地域リハでは、交通アクセスの問題や資源の制限、連携の問題がデメリットとなることがあります。

 

しかし、生活期の地域リハには多くの魅力があります。患者が自宅や地域での生活に適応する過程で、患者との関係が深まり、より充実した支援ができることが大きな魅力です。また、地域リハで働くPT、OT、STは、患者の社会復帰や趣味活動にも関わることができ、その成果を直接見ることができます。さらに、地域リハでは、他の専門家や地域との連携が重要となり、多様なスキルを身につけることができます。

まとめると、地域リハには以下のような魅力があります。

①地域貢献:地域リハで働くことは、地域の福祉や健康増進に貢献することにもつながります。これにより、地域の一員としての達成感や充実感を感じることができます。

②スキルアップ:地域リハで働くことで、患者とのコミュニケーションや他の専門家との連携など、多様なスキルを磨くことができます。これは、今後のキャリアにも大きなプラスとなります。

③柔軟な働き方:地域リハでは、在宅訪問や施設でのリハビリが主であるため、柔軟な働き方が可能です。また、パートタイムやフリーランスとして働くこともできます。

④就職・転職のチャンス:高齢化が進む現代社会では、地域リハの需要が高まっています。そのため、就職や転職のチャンスも増えており、安定した職を得ることができます。

このように様々な魅力がある地域リハ。病院とは役割が異なることから、地域リハへ中途転職した場合は適応するまで先輩のサポートが必要になります。また、新卒で最初の就職先として選択した場合においても同様のことが言えます。

しかし、ひと昔前とは違って一人職場など少人数ではなく、支えてくれる先輩が多く在籍し教育プログラムを整備している職場(総合病院リハビリ部門の規模感)も増えています。そのような規模感の職場を就職先に選ぶことで、最初の適応や教育への不安も少なくなるでしょう。

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