【物理療法】温熱療法-パラフィン浴-

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。前回までは3回に分けて、口腔機能低下症について解説しました(前編中編後編)。視点としては非常に重要な視点になるので参考にして頂けたら幸いです。本日は物理療法の中でもパラフィン浴について解説していきます。

温熱療法の復習

温熱療法とは表在または深部の組織に対して組織の温度を上昇させることにより効果を引き出すものになります。温熱療法の効果としては鎮痛、循環改善、組織の加温、創傷治癒、リラクゼーションなどが挙げられます1)。そのため、様々な場面で使用されるものになります。

 

温熱療法は熱移動の方法や深達度によって分類されています。熱の移動に関しては伝導・対流・放射の3種類が存在しており、伝導とは直接接している物体の間で熱の移動が生じることになります。対流は異なる温度の領域間で生じる熱の移動になります。放射とは接触していないものの間で生じる熱の移動になります。

深達度に関しては表在と深部に分けられます。表在は皮下3cmまでの組織に温熱を加えることが可能なものと定義されており、ホットパックやパラフィンなどが含まれます。深部に関してはより深層の筋などの組織に温熱を加えることが可能になります。そのため、どの組織に対して実施するかを考える際には非常に重要になります。

パラフィン浴

パラフィン浴は伝導熱であり、表在温熱に分類されます。パラフィン浴は50~55°に保たれた浴槽内のパラフィン溶液に浸し温熱効果を得る方法になります。熱性に関しては乾熱ですが、汗の影響もあり湿熱の効果も得られます。

【物理療法】温熱療法-パラフィン浴-

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