はじめに
摂食・嚥下のリハビリテーションは、高齢者や障害を持つ人々にとって非常に重要なテーマです。この記事では、理学療法士が臨床で行うべき摂食・嚥下に関する評価の方法について詳しく解説します。
1. 急性期で行うべき評価とその方法
嚥下造影(VF):急性期においては、嚥下造影(VF)が一般的に行われます。この方法は、患者が食物や液体を嚥下する様子をX線で撮影し、誤嚥や喉頭内侵入、咽頭残留を同定します。
嚥下内視鏡検査(VE):この検査は、内視鏡を用いて嚥下の様子を観察し、問題点を特定します。
2. 回復期で行うべき評価とその方法
EAT-10:回復期には、EAT-10(Eating Assessment Tool)がよく用いられます。このツールは、患者自身が自分の摂食・嚥下能力を評価するためのものです。
反復唾液嚥下テスト(RSST):は、唾液の嚥下回数を計測することで、嚥下機能の状態を評価します。