パーキンソン病の復習
パーキンソン病は黒質の細胞が変性することにより、ドパミン産生が低下し、スムーズに体を動かせなくなる神経変性疾患です1)。 症状に関しては安静時振戦、固縮、 無動、姿勢保持障害の4兆候が運動兆候であり、 運動兆候以外にもレム睡眠行動異常、自律神経機能障害、嗅覚障害、抑うつ、傾眠などが挙げられます2)。 症状をまとめると以下の図のように様々な症状を認めます。
パーキンソン病患者の困りごとに関しては以下の項目が挙げられています。 前傾姿勢や転倒に繋がりやすい要素であり、口腔嚥下にも関与してくる部分です。そのため非常に重要であり、介入する要素だと思います。
またパーキンソン病の姿勢障害の中で特徴的なものは首下り症候群、胸腰椎の屈曲、Pisa症候群になります。Pisa症候群とは体幹の側屈を認める現象になります。ここからはこの中でも首下り症候群にスポットを当てていきます。