キャリアコンサルタントが徹底サポート

長野刑務所と長野保健医療大学が協力強化—受刑者の社会復帰を支援

345 posts

2024年6月に施行される新たな刑罰「拘禁刑」に向けて、長野刑務所と長野保健医療大学が協力体制を強化することが発表されました。この取り組みは、受刑者の社会復帰を支援するための重要なステップとなり、リハ専門職にとっても注目すべき動向です。

拘禁刑の概要と背景

近年、日本では受刑者の再犯率が高止まりしており、従来の刑罰では社会復帰が十分に支援されていないとの課題が指摘されています。そこで導入される「拘禁刑」は、従来の懲役刑とは異なり、受刑者の個々の状況に応じた刑務作業や社会復帰プログラムを取り入れることで、再犯防止を目指すものです。

長野刑務所と長野保健医療大学は、受刑者の社会復帰をより効果的に支援するために協定を締結しました。この協定では、以下のような取り組みが予定されています。

◯作業療法士の派遣

高齢や身体的な制約により刑務作業が難しい受刑者に対し、大学に所属する作業療法士などがサポートを行います。これにより、受刑者の身体機能維持や心理的な安定を促進し、刑務作業への適応を支援します。

◯学生の教育と実習機会の提供

長野保健医療大学の学生が刑務作業の目的や意義について学ぶ機会を設け、将来的には刑務所内での臨床実習や受刑者との対話プログラムの導入も検討されています。

長野保健医療大学の田中榮司学長は、「社会貢献としての意義だけでなく、研究データの蓄積にもつながる」と期待を寄せています。また、長野刑務所の関原隆男所長は、「受刑者の社会復帰を促進するために、刑務所内で働く理学療法士や作業療法士を増やし、大学と連携を強化したい」と述べています。

リハ専門職が司法分野に関与することで、受刑者の更生支援がより充実し、社会復帰の成功率が高まることが期待されます。

▶︎https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20250226/1010033888.html

長野刑務所と長野保健医療大学が協力強化—受刑者の社会復帰を支援

最近読まれている記事

企業おすすめ特集

編集部オススメ記事