キャリアコンサルタントが徹底サポート

【第3報】回リハ「80歳以上除外」廃止方針──心不全・早期介入には新評価

4233 posts

2026年度診療報酬改定の全貌が見えつつある中、リハビリテーション現場に最も大きな影響を与える詳細ルールが明らかになりました。回復期リハビリテーション病棟における実績指数の除外対象から「80歳以上」が削除される方針や、急性期における「早期リハ加算」の評価体系変更、さらに心不全に対する新たな管理料の新設など、臨床判断や患者選定に直結する変更点を詳報します。

回復期リハ:「80歳以上」は除外不可に、認知症基準も厳格化

回復期リハビリテーション病棟の「実績指数」算出において、除外できる患者の要件が大幅に見直されます。高齢患者を多く受け入れている病棟にとっては、極めて厳しいハードルとなる可能性があります。

「年齢が80歳以上のもの」の削除:リハビリテーション実績指数の算出対象から除外できる要件のうち、「年齢が80歳以上のもの」という項目が削除される方針が示されました。これにより、高齢であることを理由に実績指数の計算から外すことができなくなり、80歳以上の患者に対しても、これまで以上に明確なFIM利得(改善)を出すことが求められます。

認知症患者の除外基準を厳格化:同じく除外要件である「FIM認知項目の得点が低いもの」についても基準が見直されます。現行の「24点以下」から「14点以下」へと引き下げられ、除外のハードルが高くなります。つまり、認知機能が「かなり低い(14点以下)」患者以外は、すべて実績指数の計算に含まれることになります。

FIM研修・口腔管理等の全病棟への拡大:施設基準として、以下の要件が回復期リハビリテーション病棟入院料1から4のすべてに求められる方向です。

  • FIMの測定に関する研修会を年1回以上開催すること

  • 地域支援事業への参加(望ましい要件)

  • 口腔管理の体制整備(望ましい要件)

急性期リハ:「超早期」を高く評価、30日まで延長

発症早期のリハビリテーション介入を強化するため、「早期リハビリテーション加算」の評価構造が大きく変わります。

「発症3日以内」を重点評価:早期リハビリテーション加算の点数について、入院(または発症等)した日から起算して3日目以内は増点し、4日目以降は減点するという、メリハリの効いた配点が提案されました。

算定期間を「30日」へ延長・統一:加算可能な期間について、現行の疾患ごとの期間(14日等)を見直し、「起算日から30日を限度」とする案が示されました。これにより、急性期における介入期間の実質的な延長となります。

「休日リハビリテーション加算」の新設:回復期以外の病棟(急性期など)において、土日祝日にリハビリテーションを実施した場合の評価として、「休日リハビリテーション加算」が新設されます。

心不全・高次脳機能障害など、疾患別ケアの充実

特定の疾患に対するリハビリテーションや支援体制についても、新たな評価が設けられます。

心不全再入院予防継続管理料(新設):急性心不全を発症し入院した患者に対し、多職種(PT/OT含む)が連携して運動療法や生活指導を行い、再入院を防ぐ取り組みを評価する管理料が新設されます。入院中の「管理料1」に加え、退院後の継続的な管理を評価する「管理料2」「3」も設定されます。

高次脳機能障害の退院支援強化:回復期リハビリテーション病棟において、高次脳機能障害の患者が退院する際、支援センターや障害福祉サービス事業所等の情報を説明・提供することが要件化されます。

療養・就労両立支援の対象拡大:「療養・就労両立支援指導料」について、対象疾患の限定(がん・脳卒中等)を廃止し、「疾患の増悪防止等のための反復継続した治療が必要な患者」全般に拡大する案が示されました。

▶︎中央社会保険医療協議会 総会(第644回) 

【目次】

中医協"短冊"でリハ関連が続々──実績指数・365日体制・18単位に見直し案

「離床なきリハ」は減算、「目標設定等支援・管理料」は廃止へ――現場業務を変える2026年度改定の深層

・回リハ「80歳以上除外」廃止方針、心不全・早期リハも評価体系を見直し

【第3報】回リハ「80歳以上除外」廃止方針──心不全・早期介入には新評価

最近読まれている記事

企業おすすめ特集

編集部オススメ記事