英国の研究チームは、腰部脊柱管狭窄症の手術を控えた患者に行う術前リハビリテーション(prehabilitation)について、手術を待つ間の痛みや歩行は改善する半面、その効果が手術後の回復まで持ち越される裏づけは限定的だとするシステマティックレビューを公表した。無作為化比較試験5件・計466人を統合した解析だ。効果を左右しうる介入の中身にも踏み込んでいる。
レビューは多職種リハビリテーションの専門誌Clinical Rehabilitation(2026年7月号)に掲載された。分析対象は報告論文9本・5試験で、術前リハを受けた群247人、通常の待機を続けた対照群219人だった。
術前リハとは、手術までの待機期間に運動療法や認知行動療法、患者教育などを組み合わせ、体力や心理面を整えておく取り組みだ。手術後の回復を早める狙いから、脊椎外科でも関心が集まっている。
5試験では29種類の評価指標が測定され、うち有効性の統合・要素分析に用いられたのは28指標だった。この28指標のうち16指標で、術前リハを受けた群が対照群より大きな改善を示した。腰の痛み、障害の程度、歩行能力、入院期間などが含まれる。
研究チームは、こうした改善の多くが手術前の段階で得られたもので、手術後まで続く効果は限定的だったと結論づけた。根拠となるエビデンスの質は低から中程度にとどまるという。
今回の分析の特徴は、術前リハの中身を要素に分解した点にある。5試験から47の構成要素が抽出され、良好な結果につながった介入には15の要素が






