職場の健康づくりに「二次予防」 厚労省検討会が報告書案を了承 秋にパブコメ

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厚生労働省の検討会は8月5日、職場における健康づくり指針の見直しを盛り込んだ報告書案を大筋で了承しました。対象に加えるべきだとされたのは、がん検診など疾病の早期発見・早期治療にあたる「二次予防」です。報告書の最終的なとりまとめは座長に一任され、指針の改正は今年秋ごろのパブリックコメント(意見公募)を経る見通しとなりました。高年齢労働者の身体機能や転倒への対策も指針に残っており、リハビリテーション専門職に接点のあるテーマです。

報告書案を大筋了承、指針に「二次予防」を位置づけ

事業場における労働者の健康保持増進の在り方に関する検討会は8月5日、第4回会合を開き、報告書案を議論しました。労働安全衛生法第70条の2に基づくTHP指針(事業場における労働者の健康保持増進のための指針)の改正につなげます。

報告書案は、生活習慣の改善による発症予防(一次予防)を主としてきた職場の健康づくりに、二次予防を位置づけると明記しました。対象となる健康課題は、がん・女性特有の健康課題・歯科疾患・骨粗しょう症・眼科疾患の5つです。

取組方法は2つ示されました。一つは、事業者自ら、または医療保険者(健康保険組合や協会けんぽなど)と連携して実施する健康診断の機会を活用し、検診等の受診機会を提供する方法。もう一つは、市区町村のがん検診などの根拠法である健康増進法に基づく検診について、受診勧奨や受診のための休暇付与を行う方法です。

前回案からはPHR(生涯にわたる個人の保健医療情報)の記述が変わりました。以前は事業者が活用するデジタルツールという位置づけでした。改正案では、労働者が自身の情報の把握に努めるよう事業者が促す、という書きぶりに変わっています。

「精度管理」の言葉をめぐる議論 検診機関の選び方にも波及

この日は、「精度管理」という言葉の受け取られ方が論点の一つになりました。東海大学の立道昌幸氏は、産業保健で精度管理といえば測定機器の精度や撮影の管理を思い浮かべる人が多いと指摘しました。

立道氏によると、がん検診のようなスクリーニング(対象者から疾患の可能性が高い人を選び出す検査)の精度管理は意味合いが異なります。精度管理が指すのは、対象者の選定、受診勧奨、判定、精密検査の受診率の把握、次の検診への反映という一連のプログラムです。立道氏は、その適切さを検証し、できていない点を改善する取り組みだと整理しました。同じ言葉で語られて混同されているとして、分かるように解説してほしいと求めています。事務局は、指針の本文では表現に限界があるとしたうえで、手引き等で丁寧に解説したいと応じました。

職場の健康づくりに「二次予防」 厚労省検討会が報告書案を了承 秋にパブコメ

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