医療・福祉の賃金、6月は5.8%増で全産業を逆転 賞与10%増が押し上げ

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厚生労働省は5日、毎月勤労統計調査2026年(令和8年)6月分の速報を公表した。事業所規模5人以上でみると、医療・福祉の現金給与総額は455,586円で前年同月比5.8%増となり、全産業平均(調査産業計)の3.4%増を2.4ポイント上回った。医療・福祉の伸びが全産業を上回るのは2026年に入って初めて。1月から5月までは5か月連続で全産業を下回っていた。ただし6月は夏季賞与の支給月にあたり、伸びの大部分は賞与にあたる「特別に支払われた給与」の10.0%増が押し上げたものだ。残業代や賞与を除いた所定内給与でみると3.0%増で、全産業の3.4%増をなお下回っている。

5か月続いた劣後から一転

2026年1月から6月までの現金給与総額の前年同月比は、全産業が2.5%増、3.4%増、3.1%増、3.6%増、3.3%増、3.4%増と3%台で推移してきた。これに対し医療・福祉は1.1%増、2.8%増、2.6%増、2.4%増、2.1%増と5か月続けて全産業を下回り、4月以降は伸びが鈍る傾向にあった。それが6月は5.8%増と一気に跳ね上がり、順位が入れ替わった格好だ。

所定内給与でも動きがあった。全産業が3.0%増、3.4%増、3.4%増、3.3%増、3.0%増、3.4%増と推移するなか、医療・福祉は1.6%増、1.8%増、3.1%増、1.8%増、1.8%増と2%を下回る月が続いていたが、6月は3.0%増となった。全産業との差は5月の1.2ポイントから6月は0.4ポイントに縮まっている。3月にも3.1%増と全産業に接近した月があり、翌4月には1.8%増に戻っていることから、6月の水準が続くかどうかは次号以降の数値を待つ必要がある。

2026年 医療・福祉と全産業の賃金の伸び(前年同月比)

厚生労働省「毎月勤労統計調査」2026年6月分結果速報より作成

 

押し上げたのは賞与

6月の伸びの中身をみると、医療・福祉の「特別に支払われた給与」(賞与や一時金など、毎月決まって支払われる給与以外のもの)は177,715円で前年同月比10.0%増。全産業の232,445円・3.5%増と比べ、伸び率で6.5ポイント上回った。一方、毎月決まって支払われる「きまって支給する給与」は277,871円で3.2%増、うち所定内給与は263,395円で3.0%増と、いずれも全産業(3.4%増、3.4%増)をわずかに下回る。現金給与総額の5.8%増という数字は、賞与部分の大幅な伸びによるところが大きい。

前年との比較にも注意が要る。2025年6月の医療・福祉の現金給与総額は前年同月比2.1%増で、全産業の3.1%増を下回っていた。前年の水準

医療・福祉の賃金、6月は5.8%増で全産業を逆転 賞与10%増が押し上げ

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