脳卒中の後に起こる嚥下障害(飲み込みの障害)の治療を評価した「コクラン・レビュー」が10日、内容と結論を改めた改訂版として公表された。収録試験は181件・1万1,500人で、前回版の41件・2,660人から4倍以上に増えた。神経筋電気刺激(NMES)や経頭蓋直流電気刺激(tDCS)は重症度を「おそらく改善する」とされたが、著者らは小規模で偏りのある試験が多いとして結論の限界を強調している。前回の改訂は2018年10月。
改訂したのは英ノッティンガム大学の脳卒中試験ユニットなどの研究チーム。発症6か月以内に嚥下障害をきたした患者を対象に、2025年7月31日までの無作為化比較試験を集め、各治療を通常ケアと比べた。
評価の枠組みも組み替えられた。前回版は死亡や要介助となった割合を主要な評価項目に置いていたが、今回は重症度を最重要の項目に据えた。治療は鍼、行動的介入、薬物、電気・磁気刺激など11種類に分け、種類ごとに比較している。
確実性が「中」と判定され、重症度を「おそらく改善する」とされたのは4種類。NMESが20試験866人で標準化平均差マイナス0.69、tDCSが14試験496人でマイナス0.63、複合介入が8試験334人でマイナス1.45、迷走神経刺激が1試験39人






