厚生労働省は8日、毎月勤労統計調査2026年(令和8年)7月分の速報を公表した。事業所規模5人以上でみると、医療・福祉の現金給与総額は362,767円で前年同月比3.3%増。全産業平均(調査産業計)の4.7%増を1.4ポイント下回った。2026年に入って唯一全産業を上回った6月から、1か月で元の位置に戻った形だ。
ただし内訳をみると、医療・福祉の一般労働者は4.6%増、パートタイム労働者は4.9%増で、どちらも全産業の4.7%増と並ぶ水準にある。両者を合わせた「就業形態計」だけが3.3%にとどまった。背景にあるのは、医療・福祉のパートタイム労働者比率が34.01%と前年差1.39ポイント上がったことだ。
6月の逆転は確報で6.0%に上方改訂
まず前号の数字が動いている。6月分は確報で改訂され、医療・福祉の現金給与総額の伸びは5.8%増から6.0%増に、全産業は3.4%増から4.0%増になった。所定内給与も医療・福祉が3.0%増から3.4%増、全産業が3.4%増から3.5%増に改まっている。速報値は確報で改訂されることがあるため、前号の数値をそのまま引き写すと実態を取り違える。
改訂後の系列で2026年の推移を並べると、現金給与総額の前年同月比は全産業が2.5%増、3.4%増、3.1%増、3.6%増、3.3%増、4.0%増、4.7%増。医療・福祉は1.1%増、2.8%増、2.6%増、2.4%増、2.1%増、6.0%増、3.3%増となる。6月の突出は夏季賞与の支給月にあたることが大きい。支給が集中する6月を過ぎ、7月の水準は3%台前半に戻った。7月の特別に支払われた給与は83,764円で3.8%増と、前年を上回ってはいる。









