日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会の3団体は10月20日、2026年度「病院経営定期調査」の中間報告を公表しました。2025年度は医業利益の赤字が前年度より拡大しました。令和8年度診療報酬改定の直後にあたる2026年6月は、前年同月と比べて医業利益・経常利益とも赤字が縮小しています。報告書は「経営改善の兆しがみられた」としつつ、材料費や給与費などの費用増加が続いているとして、今後の動向を注視する必要があるとまとめています。
2025年度は医業赤字が拡大、補助金で経常赤字は縮小
2024年度と2025年度の比較(804病院)では、医業収益の2.9%増に対し、医業費用は3.1%増。100床あたりの医業利益はマイナス2億2565万円からマイナス2億4028万円へと赤字が拡大し、医業利益率はマイナス8.1%(前年度マイナス7.8%)でした。赤字病院の割合は、医業利益で76.7%から75.1%に、経常利益で67.3%から56.8%に下がっています。
経常利益はマイナス9930万円からマイナス6592万円へと赤字が縮小しました。医業外収益が31.6%増え、このうち補助金が1億994万円(前年度8673万円)に増えたことによると説明しています。補助金を除いた損益差額は、マイナス1億7586万円(同マイナス1億8604万円)でした。
費用の内訳では、材料費が5.1%増(うち医薬品費5.7%増)、委託費が5.2%増、給与費が2.5%増でした。水道光熱費は3.4%減っています。

日本病院会ほか「2026年度 病院経営定期調査-中間報告」(図3)医業損益の年度比較(2024年度/2025年度)より
改定直後の6月、赤字病院の割合は55.4%に
2025年6月と2026年6月の比較(713病院)では、医業収益が10.1%増え、医業費用の5.7%増を上回りました。6月1か月分の100床あたり医業利益は、マイナス2491万円からマイナス1556万円に縮小。経常利益もマイナス1152万円からマイナス54万円に赤字が縮小しています。ただし、いずれも2期続けての赤字です。










