理学療法士(PT)畑中良太先生-平成リハビリテーション専門学校 学科長-第二回

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一年が報われる卒業式

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インタビュー:教員をやっていて良かったと思う点と良くないと思う点はそれぞれありますか?

畑中先生:辛いことの方が、多いと思います。当たり前ですが、たくさんの学生がいますので、学生の数だけ問題はあります。学生を成長させることもそうですが、教師側が成長しないといけないことも多いと思います。

そのプレッシャーやジレンマで常に悩んでいます。ただ報われる日が一日だけあります。それが、卒業式です。学生とは3年間という長い期間一緒に頑張りますので、卒業する学生を見送るのは、とても嬉しいです。

教員をやっていて良かったと思い、次の一年を頑張る原動力ともなります。

教員が実習生を送り出す時の気持ち

インタビュー:そんな学生を実習に送り出す時の気持ちはどのような感じですか?

畑中先生:私どもの教育方針として、学生に怒らないことを心がけています。これは甘いと捉えることもできるのですが、学生も一人一人事情があります。

ですから、なぜそうなったのかの原因を考えるようにし、学生の立場に立って指導しています。しかし、それが実習前となるとそういうわけにもいきません。

病院ですと患者さんもいますし、たくさんの先輩方に学ばせてもらうので、当然その時期には特に厳しくなります。「可愛い子には旅をさせよ」という心境です。

学生が中止になる理由

インタビュー:実習で残念ながら中止になってしまう学生もいるとは思いますが、そのような学生の共通点はありますか?

畑中先生:勉強が出来ないから中止になるという学生は多くありません。勉強ができなくても、学ぶことの熱心さがあると実習地に適応して行きやすいですね。その中でも私は「コミュ二ケーションの力」が重要だと考えています。

授業では、自分が話している(オリエンテーション)場面をスマートフォンなどで動画を撮って、自分を客観的に分析するという演習を導入しています。実技場面でも実施しており、学生本人に気づいてもらうことが狙いです。

畑中良太先生経歴

学歴:

平成14年3月京都大学医療技術短期大学部 卒業

平成24年4月大阪府立大学大学院 総合リハビリテーション学研究科 博士前期課程 入学

平成28年3月大阪府立大学大学院 総合リハビリテーション学研究科 博士前期課程 修了予定

職歴:

平成14年4月特定医療法人 大道会 ボバース記念病院 リハビリテーション部(平成17年3月まで)

平成17年4月特定医療法人 大道会 大道病院 リハビリテーション科(平成18年3月まで)

平成18年4月特定医療法人 大道会 森之宮病院 リハビリテーション部(平成20年1月まで)

平成20年2月平成医療福祉グループ 医療法人 康生会 弥刀中央病院

 リハビリテーションセンター(平成20年10月まで)

平成20年11月平成医療福祉グループ 社会福祉法人 関西中央福祉会

平成リハビリテーション専門学校 理学療法学科 専任講師(平成25年3月まで)

平成25年4月社会福祉法人 関西中央福祉会 平成リハビリテーション専門学校

 理学療法学科 学科長(現在に至る)

所属学会:

日本理学療法士協会,兵庫県理学療法士協会,日本ボバース研究会

事項:

日本ボバース研究会 学術部 ジャーナル編集委員(平成20年1月まで)

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理学療法士(PT)畑中良太先生-平成リハビリテーション専門学校 学科長-第二回

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