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理学療法士(PT)太田誠先生 – 北海道理学療法士会 会長 – no.5

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地域で活躍するにはマネージメント能力が不可欠!

地域包括ケアシステムのなかで

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太田先生: 地域包括ケアシステムを確立するためには、包括支援センターにリハ専門職を必置できないかなどを話しています。議員さんを巻き込んで市町村を活性化するために我々が活躍していくことが求められています。

そこで地域で活躍する理学療法士を増やさなければなりません。地域包括ケアシステムの中で、リーダーとなる人材を育成する研修会も行っています。出来るだけ若い人も研修会を受けてほしいと思っています。

今は、急性期の職場にいても、自分が50代を超える時に同じ働き方をしているのか?色々なライフスタイルが理学療法士にもあるべきです。

介護保険下で訪問リハステーションができると、自分のところの町や村を支えるという働き方もあります。

包括支援センターの職員として自助・互助の体制を地域住民と一緒に作り上げていくということになれば、20分のなかで勝負する理学療法士ではなく、マネジメント力で勝負する理学療法士ということになります。

こういう理学療法士が増えなければ超高齢社会は乗り越えられません。高齢者の話だけしていますが、働く世代が70歳まで頑張れる社会を支えるためにも理学療法士が活躍しなければなりません。

運動器検診と子供たちとの関わり


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それ以上に小学生や中学生の不良姿勢や運動能力低下の問題に対して学校で、本当に対応し始めたら理学療法士は足りないのではないでしょうか。

平成28年4月からの学校検診の中で「運動器検診」が始まりますが、そこにも関われるように準備をしなければなりません。

一歩進んで部活動をフォローすることも出来ますよね。今は個人的な繋がりで、子供たちのスポーツ支援など行っている理学療法士も正式な制度になれば、我々の必要度は増します。

流れを作るために制度を整えなければなりません。そのためには、どうしても政治力が必要になってきます。

地域住人が不利益を被っている状態が目の前にあるのに、「制度が悪いから、どうしようもないよね」とあきらめていて良いのでしょうか。

何のために理学療法士をしているんでしょうか。多方面から我々は障害を克服するための支援ができる。

方法論の1つ、窓口としての政治力も上手く使って連携をとることが重要だと思います。

理論的な指導、できていますか?


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今の新人の方は、初めての職場には必ず先輩理学療法士がいるから先輩達を見て学んでいけばいいのでしょうが、5年もすると自分が先輩として指導しなければならない。

その時にどうすればいいのかということになります。全国的に管理能力をどのように育成していくかが課題になっています。

士会の管理者研修会では、管理者同士のネットワークも作ろうと企画されています。

通常の業務を他のセラピストや他部署と上手くやっていくためにはどうしたらいいのかなど、若い方でも勉強になると思います。まずは参加してほしいです。

振り返ったら後輩がたくさんいるという状況の時に、経験だけではなく理論的にアドバイスできるようになっていなければなりません。

その方が後輩は納得してくれます。私はこうやってきたからあなたもこうやりなさいだけでは後輩はついてきません。1匹狼でいるという訳にはいかないんです。

誰と連携してチームを動かすのか、自分が中心になって動くのが難しい人もいるかもしれませんが、自分の下に誰かがつくことは流れの中で必然です。

自分以外の人と連携をとっていかないと医療は出来ませんから管理能力は学ばなければならないと思います。

(インタビュアー:今井、記事編集・写真:山下)

  *目次
【第1回】呼吸のトラブルの原因として・・
【第2回】実習での失敗談
【第3回】北海道士会はここが違う!
【第4回】理学療法士のいまと未来
【第5回】地域で活躍するには◯◯を身につけるべし
【第6回】理学療法士と政治
  ※明日配信

太田 誠先生経歴

経歴:

学校法人日本医療大学 専門学校日本福祉リハビリテーション学院 学院長

公益社団法人 北海道理学療法士会 会長

理学療法士(PT)太田誠先生 – 北海道理学療法士会 会長 – no.5

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