PT協会理事になった理由
ーーー理事に立候補した理由を教えてください。
松井先生：このようなお仕事をさせていただいていると結局“我”を捨てなくてなりません。。
つまり私利私欲にかまけていたことをやっていては、誰も応援してくれないわけです。。
立派なお仕事、人生にしようと思えば思うほど人の協力が必要になるわけです。。
そうした時に、田舎の一介護事業者が何を言っても変わらないわけです。
個人ではなく、極めてパブリックな中に入らせていただいて、お伝えをしていくということです。
この業界ですと公的に認められている理学療法士協会からの意見であれば、行政もかろうじて耳を傾けてくれるわけです。
そうした時に、地域で起きていることを反映して、仕組みを変えていくには、そのようなポディションに行かなくては実現できないわけです。
それが、私の中での目的となります。
若手療法士＝業界の質！？
ーーー若手の協会離れについての問題点と改善策はありますか？
松井先生：私が協会の改革を行うときに重要なポイントとして、この一点だと思っていることがあります。
それは、この協会の特徴として「２０代３０代の会員が８割」を超えています。
ということは、日本の理学療法士＝若い理学療法士になるわけです。
その方々の質が、日本の理学療法全体の“質”を反映します。一番まずいのは「協会として夢を見せられないこと」だと思っています。
だから私たちは「教育も大事、学術も大事」でも一番職能団体として大事なことは「職能としてどう一番輝かせることができるのか？」ということです。
そのためには、２０代３０代の方々に積極的に参加していただかないと、それが一体なんなのかがわからないのです。
正直、皆さんに協会として夢を抱かせることができなければ意味がないと思っています。
だったら共に夢を語って、あるいは不安があるなら「不安です」と言っていただいて、そこには必ず答えがあって、ないなら共に答えを作る必要があります。
必要に応じて、協会の研修やさまざまな都道府県士会に参加していただいて、積極的に声を発信していただきたいと思っています。
協会としても、若い人たちの声をすくい上げるシステムをつくって行かなければならないと思っています。
職能団体としてみなさんの意見が反映されていなければいけませんし、今回の選挙公約にもありましたように各都道府県の方達の意見を集約したものを協会でやっていかなくてはいけないと思っています。
皆さんのお声を聞くタイミングは今の所、協会のフォームをご利用いただくか、協会や都道府県士会が開催する学会などには必ず理事がいますからそこで直接お話しいただいてもいいと思います。
協会の理事たちを捕まえて、自分の思いを伝えるべきだと思います。
また、今回投票された理事が当選した際には、その方を選んだ義務がありますから、しっかりその方の動向を見守ることもしていただきたいと思っています。
若い方にも積極的に代議員になっていただきたいなと思っています。。
＊目次
【第1回】なぜ？を考える力
【第2回】PT協会理事になった理由
おすすめ書籍
松井 一人先生経歴
<プロフィール>
生年月日：昭和44年12月23日
《略歴》 平成3年 福井医療技術専門学校卒業 平成3年 理学療法士免許取得
平成3年福井総合病院 理学療法室
平成6年 武生市役所(武生市保健センター)
平成10年 (有)ほっとリハビリシステムズ創設
ほっとリハビリシステムズ 代表取締役
日本理学療法士協会 理事
訪問リハビリテーション振興財団 事務局
全国訪問リハビリテーション振興会 委員
NPO全国リハビリテーションを考える会 副理事長
《関連施設》（訪問看護事業所 •ほっとリハビリ訪問看護ステーション）
（居宅介護支援事業所） •ほっとマネージメント•ほっとマネージメント福井•ほっとマネージメント敦賀
（訪問介護事業所） •ほっとヘルパーステーション
（通所介護事業所）•ほっと地域リハビリセンター •ほっと地域リハビリセンター福井 •ほっと地域リハビリセンター敦賀 •リハフィットほっとチャレンジ•リハフィットほっとチャレンジ越前
（短期入所生活介護）•ほっとリハビリショートステイ
（介護付き有料老人ホーム） •ロイヤルほっとクラブ
（福祉用具貸与・販売事業所）•ほっとリハビリ福祉用具センター •リハビリテーション事業部
《所属》 日本理学療法士協会 理事
訪問リハビリテーション振興財団 事務局
全国訪問リハビリテーション振興会 委員
NPO全国リハビリテーションを考える会 副理事長
全国福祉具専門相談員協会 理事
福井県訪問リハビリテーション研究会 会長
福井大学医学部 非常勤講師
