歯周病患者は関節リウマチになる確率が2倍
「関節リウマチ」といえば、原因がまだ完全に解明されていない疾患だが、近年は薬物療法の進歩により症状がほとんどない状態まで改善するケースも徐々に増えてきている。
歯周病と関節リウマチが同じ細菌に起因している可能性が示唆される研究が発表された。
■今回の研究では、関節リウマチ患者の歯肉より採取した約200の検体について、アクチノバシラスアクチノミセテムコミタンス(A. actinomycetemcomitans)と呼ばれる歯周病関連菌の有無を調べた。関節リウマチ患者のほぼ半数に感染の徴候がみられたのに対し、歯周病も関節リウマチもない集団では11%であった。
この結果から、歯周病と関節リウマチがいずれもこの細菌に起因している可能性が示される。細菌が歯周病を引き起こした後に一種の副作用として関節の腫れをもたらすか、あるいは逆に歯周病が関節リウマチの副作用であるとも考えられる。
■100年以上も前から、関節リウマチ患者に歯周病がみられる確率が高いことが知られており、共通する因子の存在が疑われていた。近年、関節リウマチ患者では歯の数が少ないほど重症度が高い傾向が認められており、歯周病患者は関節リウマチになる確率が2倍であることも報告されていたが、その理由は不明のままであった。
詳細を読む(引用元):Yahoo!ニュース
もし、この研究が進めば歯周病治療で関節リウマチが治る可能性があるし、いずれは完治する疾患になるかもしれない。
歯周病菌は、認知症や動脈硬化などにも関係するという研究報告もある。
口腔衛生に関する知識も、言語聴覚士だけではなく理学・作業療法士の皆さんも身につけておく必要があるのではないでしょうか。
(POST編集部 森田佳祐)
合わせて読みたい
*【遠藤優先生|歯科医師になった理学療法士】顎関節のスペシャリストへの道
* 【歯磨きで脳出血予防】虫歯菌、脳出血にも関与 新たな予防法に期待
<本記事は、※1著作権法第32条 を参考に、以下の部分に注意し、記事の引用を行なっています。>
1,引用文と本文の区分をはっきりする。引用文には、「blockquoteタグ」で囲うものとする。2,引用元の本文を全文引用しないものとする。3,引用文は勝手に編集(構成上略す場合を除き)、内容の変更は行わないものとする。4,引用文のみの記事構成にはしないものとする。以上.
※1(引用)著作権法第32条 公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。(文化庁:著作権なるほど質問箱)