マイクロソフト社を創業したビル・ゲイツ氏や、アップル社を創業したスティーブ・ジョブズ氏が、発達障害(自閉症)があると言われていることはご存知でしょうか。
欧米では、neurodiversity(ニューロダイバーシティ)と呼ばれる自閉症などの発達障害者を高スキルのAI人材やITエンジニアとして活用する企業が増えてきています。
発達障害は、リハビリテーション次第で、その人の可能性を開花させられる非常にやりがいのある分野です。今回紹介する三冊のうちの一冊にこんな一節が記されていました。
発達障害の作業療法士の第一世代は、外国からいろいろな情報・技術を伝えてくれた。しかし、第二世代はそれらを駆使し、時代の求めに応じた日本発の作業療法を構築していかなければならない時期を迎えている。
引用:発達障害の作業療法 基礎編 第3班
第二世代は、メイドインジャパンの作業療法を構築していくことが求められます。これからの作業療法士のメインステージとして是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?!
神経発達症/発達障害のサインと判定法 適切な支援につなげるために
【内容紹介】
知的能力障害(ID)、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、限局性学習症(SLD)、発達聖強調運動症(DCD)…
神経発達症/発達障害児者にかかわる支援者がおさえておくべきポイントとは ?
年齢とともに、または環境の変化に伴い、刻々と変化する人間の認知・運動特性について、支援者は何を評価し、どのように支援を組み立てたらよいのか。
【目次】
第1章 神経発達症の概念
第2章 ハイリスク児
第3章 乳幼児期の神経発達症のサイン
第4章 発達検査・知能検査
第5章 各神経発達症のサインと判定法
第6章 神経発達症のアセスメントとモニタリング
発達障害の作業療法 基礎編(第3版)
【内容紹介】
発達障害の作業療法において著明であり、経験豊富な鴨下賢一氏が執筆陣に参画。日本語版SDQ、日本版Vineland-Ⅱ、日本語版M-CHATを追加するなど、旧版以降、改訂された発達検査や現場で使いやすい検査を新たに追加し、詳細な解説を加えた。主要な検査法については、検査項目一覧を別表として掲載している。また旧版から変更があった法的・制度的内容についてもアップデートを図った。「出生前診断」についても考察を加えるなど、現状に即した内容を心がけ、学生のみならず、臨床4,5年の作業療法士も想定したつくりとなっている。
【目次】
第Ⅰ章 発達障害が意味するもの
第Ⅱ章 発達障害児の処遇の歴史と作業療法
第Ⅲ章 作業療法というアプローチ
第Ⅳ章 子育ての援助としての作業療法
第Ⅴ章 発達障害児の子育て支援の法的・制度的環境
第Ⅵ章 作業療法士としての成長と学習過程
第Ⅶ章 発達障害の作業療法の基礎となる知識
第Ⅷ章 発達障害の作業療法の基礎となる手段―遊び
第Ⅸ章 発達検査から学ぶこと
発達障害の作業療法 実践編(第3版)
【内容紹介】
主な改訂点として、運動障害を主訴とするもの、知的・行動障害を主訴とするものの療育上の課題をライフステージに沿って記述する項目を追加。また医療機関などから児童発達支援センター、学校教育へと拡がるOTの職域の現状を鑑み、「指導形態(職場)別」の項目も追加した。また旧版では「遊びと学習への支援」をまとめて解説したが、これからのOTにとって重要なテーマである「学習支援」を独立させ、OTが関わるべき支援内容について症例を随時織り込みながら明示し、IT用具を用いた学習支援も豊富に掲載した。発刊から約20年、学生にも臨床にも対応した王道の1冊。
【目次】
第Ⅰ章 作業療法における評価
第Ⅱ章 作業療法における治療
第Ⅲ章 生存と健康生活への支援
第Ⅳ章 生活の自立の支援
第Ⅴ章 遊びへの支援
第Ⅵ章 学業および学校生活への支援
第Ⅶ章 問題行動の理解とその対処