基礎医学シリーズ解剖学編―縫工筋―

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。最近、股関節の内容が中心になっていますが、本日も股関節の筋に対して解説していきます。本日は縫工筋の解説をしていきます。少しでも臨床に活かしていただけると幸いです。

 

解剖学的特徴

縫工筋は上前腸骨棘から脛骨粗面の内側に付着します。股関節屈曲・外転・外旋と膝関節の屈曲に作用します。股関節の筋の中では触診しやすい筋でもあるため、臨床上重要になることが多いです。

 

縫工筋はスカルパ三角を形成します。スカルパ三角が特別な機能を持つわけではなく、ランドマークとして使用されることが多いです。スカルパ三角の上璧は鼠径靭帯、内壁は長内転筋、外壁は縫工筋が形成しています。

 

底部に関しては腸腰筋・恥骨筋・大内転筋が形成しています。スカルパ三角の内部には大腿神経、大腿動脈、大腿静脈、深鼠径リンパ節が存在しています。スカルパ三角の奥に大腿骨頭も存在しています。スカルパ三角は股関節外旋・屈曲することで触診しやすいです。

縫工筋の特徴

臨床の中で多いのは鵞足部の疼痛や伏在神経の圧迫になります。この2つについて解説していきます。

基礎医学シリーズ解剖学編―縫工筋―

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