2024.11.20
運動療法やROM-EXを行なっていると、力が入っている患者が多く、
「力を抜いてください」と伝えると、「力は抜いています」と答えられることが多い印象です。
術後ならまだしも、廃用症候群のリハビリの際に(特に既往に整形疾患や神経疾患はない)そういった現象が多くみられます。
何かの勉強会で固有受容感覚の低下や、二関節筋優位になっていることが原因であると述べられているのを見たことがあるのですが、実際のところ何が原因なのでしょうか。
もし、参考になる文献や書籍などあったり、何か知見があればよろしくお願いします。
患者さん本人は力を抜いていると思っているが、治療者の触診は筋緊張を感じているということでよろしいのでしょうか?
考えうる原因としては、
①治療者と対象者の信頼関係不足による、対象者側が緊張していて無意識に力が入っている(精神面の問題)
②対象者が他動的に動かされることに不安感が強い等の原因があると、筋ガーディング(防御性の筋収縮)が発生して、過度に身体が動くことを制限している
③治療者側のものとして、直接対象者に接触している手掌面に緊張感(こわばっている感じ)があり、それが相手に伝わっている
といったところが考えられます。
①と③ではないと思われるなら、「筋ガーディング」についてお調べすることをお勧めします。