はじめまして、1年目PTです。
症例発表で行き詰まっています。
今月で1年目の研修期間が終わるため症例発表がまります。
症例発表は例年患者様との介入の流れやそこで学んだことや反省、今後への活かし方について話します。以下患者様の具体的な疾患などは伏せています
急性期からの療養病棟で、車椅子Lv、上肢機能はほぼ保たれています。リハは車椅子自走、歩行訓練等メインでした。

先輩から「退院後自宅でできることを探してみては?」とアドバイスいただいていたのに、何度も本人に断られて結局本人がやりたい且つ可能な事を見つけられませんでした。退院直前に先輩がお話の中でそれを見つけていたことを知りました。
私が行き詰まった時に相談していればもっと早く見つけられたと思います。(実際、この話を相談した時に「もっと相談してほしかった」と言われました)元々相談が苦手でもっと自分で考えなければと思ったり、遠慮してしまいます。

また、自分は患者様のゴールをぼんやりとしか決められておらず、患者様自身でなく疾患を見てしまっていたと思います。
これらの自分の未熟さによる反省を症例発表に織り交ぜるのはあまり良くないのでしょうか?
あまりにも初歩的な失敗すぎて他の先輩の発表と比べるとこれで良いのかなと不安になります。

他の先輩方からは「もっと簡単な人選べばよかったのに」と言われました。
もう1年目も終わりますし遅いのかもしれませんが、自分はこの失敗と今ちゃんと向き合わないと成長できないと思います。これを機に遠慮しがちな態度も改めたいと思っています。長文失礼致します。

回答1

症例発表はとても緊張しますよね。
私が昔所属していた病院でも、学会よりきつい質疑応答が飛び交う症例発表会をや行なっていたので、お気持ちわかります。

自分の未熟さなどは「まとめ」や「今後への反省」といった項目で「目標設定がぼやけてしまった」「上司に相談すべきであった」など、触れる程度にするのは良いと思います。
しかし、全体に織り交ぜられてしまうと、聴く側としては少し言い訳がましく感じてしまいあまり良くないのではと思います。

在宅復帰が目標ではないのでゴール設定がぼやけてしまうのはとても良くわかります。
選定した症例の移動は車椅子自走レベルで歩行練習も行える状態とのことですので、おそらく端座位姿勢の修正や座位での訓練を行なっていたのではないかと思います。
移動が車椅子ベースで歩行練習を行える程度の症例でしたら、体幹のstabilityが低下しており、車椅子座位でも骨盤後傾・腰椎後弯・胸椎過後弯して、体幹の筋(横隔膜・腹横筋・骨盤底筋・多裂筋)を使わない姿勢をとってしまっているのではないかと推察します。
体幹筋が働かず、体幹が不安定だと股関節周囲の筋も協調的に働かず、結果として歩行能力も上がりにくくなります。
今回の症例は移動が車椅子ベースなので、ADL場面で車椅子座位となる時間が非常に長いと思います。
その車椅子座位で上記の姿勢を修正し、体幹の機能が上がれば歩行能力も上がりやすくなります。
そうすればADLの拡大につながるため、車椅子のシーティングへの介入(座面、バックレスト等)を行ったり、端座位での体幹機能訓練などを行なったことを発表のテーマとしていけば良いのではないかと思います。
もし、まだ介入中で歩行獲得が長期目標なのであれば、「車椅子姿勢の修正が歩行獲得につながる」旨を患者様に説明すれば、目標設定と介入内容がつながり、ぼやけることがなくなると思います。
そこの曖昧さがなくなれば、患者様のモチベーションアップにもつながるのではないかと考えます。

私も、もともと長遠慮がちで、更に「自分が何がわからないのかがわからない」状態であったたため、基本的に上司に相談できませんでしたので、質問者様のお気持ちが痛いほどわかります。
しかし、地道に勉強を続けて経験を積んでいくと、疑問点が浮かんでくるようになるのと「自分がわからなかったことがわかる」ようになり、反射的に質問が浮かぶようになってきます。
1年目はまだ職場や患者様に慣れるなどで大変ですので、質問者様のようになるのは当然だと思います。
1年目でしっかり反省できていることは素晴らしいと思います。
地道に勉強を続けていけば、いつか努力は報われますので頑張ってください。
応援しています。

2022年07月08日 09:53

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