受付中2018年05月19日 11:06に投稿

病院間・セラピスト間のリハビリ格差

療法士の転職は夏が良い理由!

西條秀樹さんが他界されたことは皆さんご存知かと思いますが、この記事は皆さんご覧になりましたでしょうか?

「西城秀樹を苦しめた脳梗塞 リハビリ改善は病院間の格差も」
https://dot.asahi.com/wa/2018051700052.html?page=3

横浜新都市脳神経外科病院院長の森本医師が、「回復期リハビリはまだ発展途上で、病院間の差が大きいといわれています。」と話していますね。

他職種もそう捉えていて、これが掲載されているのも一般のサイトです。
病院間のリハビリ格差もそうですが、セラピスト間のリハビリ格差もありますよね。

選ばれるセラピストになるためにどんなことは皆さん心がけていますか?
また、地域から選択される病院になるために必要ってなんだと思いますか。

みなさんの考えを教えて下さい。

回答1

現在9年目の理学療法士です。
回復期病院で以前の亜急性期病棟、回復期病棟、以前の療養病棟、外来を全て経験して、介護保険分野で、老健のショートステイ、短期集中リハ、デイケアでの個別リハ、訪問看護ステーションの訪看Ⅰ5を経験し今はデイサービスで機能訓練指導員をしています。病院で仕事をしているときははっきり言って介護保険のことは全く知りませんでした。あえて言うと理学療法士の学校を受験した際は理学療法と作業療法の違いも知りませんでした。
病院で仕事をしていた時代は自慢するわけではないですが、CVAのケースでは歩行不能だったほとんどの患者様を歩行できる状態までリハを行っていました。ただそれは訓練室での評価に過ぎず、おそらくその方があと何十年か過ごされる実際の生活の場面ではどうなのか、また自分が行ったリハの結果がどうなるのか興味があって介護保険分野に挑戦しました。
長々と自分の経験と自慢話を書かせて頂きましたが、それを通して思うのは、標題にある通り、リハビリには病院間の格差があるということで、それはセラピストの格差であることです。回復期の期限いっぱいリハビリをして介護保険に移られる利用者様をみていると、明らかに平行棒だけでの歩行や起立訓練を行っている方、転倒後の床上動作訓練すら行っていない方、本当は無理なく歩けるのに車椅子で在宅復帰させたうえご丁寧に昇降機まで設置されている方など、理学療法士として恥ずかしくないのかな?という利用者様と出会うことが多いです。またそういうセラピストほど評価もせずに認知機能低下や高次脳機能障害を担当者会議の席でもちだす上に、介護保険に移っても回復の可能性があるなどの甘い言葉で利用者様やご家族を混乱させてしまうので、病院のリハビリが本当のリハビリでそれ以外はレクレーションのようなものという考え方が地域に広まってしまいます。敢えて極端な言い方をしましたが、介護保険分野で働いていて私と同じ感覚になる方は多いのではないかと思います。
これまでの医療・介護保険の改定の流れをみていると「高齢者リハの在り方」などの議論が複数回あったのを無視してきたセラピストの業界が時代の変化に乗り遅れていると感じます。
病院は機能分化が進み増々セラピストを必要としなくなると思います。そういった中で選ばれるセラピストというのは、単に単位を稼ぐだけではなく、リハビリの技術や知識を通して地域のハブになれるようなセラピストであると思います。直近でも厚労省の審議会でそのような議題が上がっていました。
自分は以上のような考えからとりあえず今年ケアマネ資格をとり、地域の活動に参加するようにしています。

2018年07月28日 18:01

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