作業療法士を目指したきっかけ
理学療法士、作業療法士という存在を知ったのは、高校時代に当時介護職をしていた母からの紹介と祖父が脳梗塞で入院しリハビリを受けていたことがきっかけです。高校生時代の私は単純に人の役に立つ仕事がしたいという気持ちがありました。また、医療職の中では歴史も浅くまだまだ発展し続けていくことも必然でしたので、やりがいを感じながら続けられる仕事だと考え、作業療法士になることを決意しました。作業療法士を選んだ理由ですが、恥ずかしながら当時私は勉強が苦手でしたので大学の倍率が低かった作業療法学科を選びました(笑)。
ですから入学当時は理学療法士、作業療法士の違いもよくわかっていませんでしたが、今となっては自分が作業療法士であることに誇りを持っていますし、本当に良かったと思っています。
現在の仕事
訪問看護ステーションでは訪問リハビリを行なっています。利用者様のお宅に直接訪問し、運動機能や能力、自宅環境などに合わせてリハビリを行います。1人の利用者様に週1~2回、40~60分の治療をお行います。もちろん他職種との情報交換やご家族への指導、他職種への勉強会なども行っています。ASRINでは1、2ヶ月に1回程度で週末に勉強会を開催し運営しています。
キャリアアップとは? そのために”今”行っていること
セラピストとしての知識・技術の向上、認定資格や他分野の資格を取ることもキャリアアップと言えるでしょう。それと社会人として常識のある振る舞いができること。これをキャリアアップというのは間違いかもしれませんが、当たり前のことをできない人は非常に多いです。患者さん、ご家族、スタッフ、外部の方と仕事をしていればたくさんの方と関わります。どんなに優れた知識や技術があっても社会性のない人はキャリアアップしているとは言えないでしょう。普通に仕事をしていれば身につく接遇やマナーですが、キャリアアップをしたいと考えるなら意識的に社会人としてのマナーは身につけるべきだと思います。
そして、自分のやりたいことを明確にすることが必要です。やりたいことが何なのかによってキャリアアップの内容は異なります。私の場合は起業し成功すること、そのために必要なものは全てキャリアアップだと考えます。もちろん「起業」=「成功」ではないですし「起業」=「キャリアアップ」ではありませんので自分の最終目標を定め、そのための手段として「起業」が必要であればそれをやる。それだけのことです。もちろん社会的に有名になる、経済的に豊かになるといったことも当然必要になってきます。要は「自分のやりたいことを実行できる実力をつけること」これがキャリアアップの基本だと考えています。ですから、必要のない資格を取ることや知識を深めることはキャリアアップとは言えないと思っています。現在は起業するための勉強と事業計画の整理、書類等の準備に時間を使っています。
私が今大切にしていることは人に会うことです。自分のやりたいことは既に実現している人もいますし、自分にはない情報を持っている方もたくさんいますので、そういった方とお会いして話ができる時間は大切にしています。
リハビリ職を目指す学生の皆さんへ
伊藤嘉希先生の経歴
職種:作業療法士
経験:6年目
所属:リハビリネクストFCグループ株式会社 取締役
一般社団法人 ASRIN 副代表理事