Musculoskeletal Wednesday by Willem-Paul Wiertz, MSc:

（訳：Ryo Nozawa )

 

肩甲上神経（SSN）はC5とC6の神経根由来であり、肩甲切痕と棘上窩を通っている。
 

また、棘関節窩経由で棘下窩へ向かう運動枝を持っている。

 

SSNの解剖は過度の圧縮または牽引による損傷を特に受けやすい構造をしている。

 

今回の研究はSSNの原因を探るべく三次元透視イメージング技術を使用した１）シュミレートされたローテーターカフ腱の断裂とその修復の有無、２）死体モデルを使用した肩甲上靭帯の切除の影響の有無による断裂と修復の状態、を確かめる事が主な目的となる

 

シュミレートされたローテーターカフ腱の大規模な断裂のケースでは、棘関節窩周囲において神経の内側への牽引が確認された。

 

注目すべきは、この影響は解剖学的フットプリント（Anatomic footprint）の修復を変えることがありうる。さらに、肩甲上靭帯を切除した時、SSNは肩甲上窩の外側において後上方向の動きのためのスペースがより確保できる。

 

From: Massimini et al., J Shoulder Elbow Surg 22 (2013) 463-470. All rights reserved to the Journal of Shoulder and Elbow Surgery Board of Trustees.　

 

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