閉じ込め症候群の方とのコミュニケーションに成功|筋萎縮性側索硬化症

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脳波と血流を測定する装置、閉じ込め症候群の方とのコミュニケーションを可能に

 

意識はあるが完全に麻痺状態で目さえも動かすことができない」方とコミュニケーションをとることに、成功したニュースが報じられた。

 

そして、その患者さんの4人に3人が「幸せ」と答えたのだ。

 

■2017年1月31日付けで『PLOS Biology』誌に掲載された研究で、脳波と血流を測定する装置を使用することで、4人の閉じ込め症候群の患者が質問にイエスかノーで回答し、コミュニケーションをとることに成功したと発表された。


ルー・ゲーリック病とも呼ばれる筋萎縮性側索硬化症(ALS)によって完全麻痺となった患者たちは、地理に関する質問に正しく回答したり、家族の名前を正しく確認したりしたほか、幸せであり、生きていてうれしいと答えたのだ。

 

■研究者たちは今回、脳内の血中酸素濃度と電気的活動の変化を測定する、近赤外分光法(NIRS)と脳波記録(EEG)の両方の機能を備えたキャップを作成した。そしてBCIを使用し、各患者に関して「イエス/ノー」で答えられる質問をして、その反応を調べた。


4人の患者の全員が長年にわたり完全に閉じ込め状態にあったが、そのうち3人が、自分は幸せであり、生きていることがうれしいと答えた。

 

詳細を読む(引用元):Yahoo!ニュース

 

全国の同じような方の患者さんに携わっているご家族さんや、医療関係者にぜひ伝えてほしい。

 

話すことも身体を動かすこともできず、日中ベッドで横になっている方でも「生きていることがうれしい」と答えたこと。

 

多くの励みになることだろう

 

今回はALS患者を対象にされた研究だが、今後はより多くの疾患にも応用され、世の中に普及されていくことを強く願う。

 

(POST編集部 森田佳祐)

 

合わせて読みたい

 

▶︎【寄本恵輔先生 | 理学療法士】ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の離床問題

 

▶︎  脳波を読み、麻痺手の神経回路回復を図るリハビリ機器を開発(2017/1/24)​​​

 

 

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