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理学療法士は果たして、十分に福祉用具に関われているのだろうか

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日本支援工学学会による「福祉用具・義肢・装具支援に関する啓発と実態調査」が、日本理学療法士協会のHP上に公開された。

▶︎ http://www.japanpt.or.jp/upload/japanpt/obj/files/chosa/hukushiyougu_h29_06.pdf

 

対象は日本理学療法士協会会員88,332人。対象会員へメールにて案内を送り、webアンケートにて実施した。

 

関与した内容は「福祉用具の評価」「選定」「ADL 練習(使用方法の練習)」に比べ「導入や作製後のフォローアップ」のポイントが少ないことから、フォローアップについては理学療法士以外の手に委ねられていることが多いことが示唆された。

 


 

関わった福祉用具については、移動関連の福祉用具(車椅子、杖、歩行 器、手すり、擦り付け板等)が多数を占め、理学療法士が歩行や車椅子による移動の練習に関わることが多いことに関連していると思われた。

 

 

また、福祉用具に関わっていない理由については、福祉用具の適応を十分に理解しておらず必要性を感じていないとも考えられ、知識・技術 の不足を補う研修とともにより一層の啓発が必要と思われた。また他職種が理学療法士を福祉用具に関わる職種として認識していないことも一因として考えられる。

 

理学療法士が備えている専門性をもって福祉用具に関わることが、福祉用具の最大の効果 である自立度の向上と介護負担の軽減につながることについては多くの理学療法士が良く理 解しており、理学療法士に求められる知識・技術については、理学療法士が持つ基本的な知 識・技術を、「福祉用具の評価」、「選定」、「ADL 練習(使用方法の練習)」、「導入や作製後の フォローアップ」に結びつける重要性が示唆された。

 

 

理学療法士は果たして、十分に福祉用具に関われているのだろうか

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