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高血圧降圧目標を130/80mmHgへ ガイドライン5年ぶりの改訂

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今月25日、日本高血圧学会は5年ぶりの改訂となる高血圧治療ガイドライン2019を発売する。今回のポイントは合併症のない75歳未満の成人の降圧目標が130/80mmHg未満へ設定されることである。

▶︎ http://lifescience.co.jp/shop2/index_0181.html

 

現在の、高血圧基準値は140/90mmHgであり、日本には推定4,300万人がこれに当てはまるとされている。この基準値は維持しつつ、それとは別に、降圧目標値が新たに設定されるというかたちになる。

 

では諸外国の基準値を見てみると、米国では2017年に130/80mmHg以上、欧州高血圧学会と欧州心臓病学会では2018年に、基準値を140/90mmHgで据え置いたまま、降圧目標を130/80mm未満と設定している。今回のガイドライン改訂はこれらに追随するかたちとなった。

 

その大きな根拠となっているのが2015年に発表されたSystolic Blood Pressure Intervention Trial (SPRINT)の結果である。これは、アメリカの糖尿病合併例や脳卒中既往例は除く50歳以上の高血圧患者9,361人を対象に実施されたランダム化比較試験で、降圧目標について120 mmHg未満のグループと140 mmHg未満のグループとで、複合心血管病の発症を比較したものである。試験の結果、120mmHg未満のグループは140未満のグループに比べて、発生率が約25%、死亡率が約27%低いという結果が出ている。

高血圧降圧目標を130/80mmHgへ ガイドライン5年ぶりの改訂

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