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地域共生社会に求められるリハ専門職の役割とは?

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今週末、「世界で一番分かりやすい会議の教科書」の榊原さんをお呼びしてWorkshopを企画しています。
今回は、予習という意味の含めて、数多くあるリハビリ職が関わる会議・カンファの中から「地域ケア会議」についてまとめてみました。

 

 

まず、「そもそも地域ケア会議」がスタートした発端について。これは2012年1月にケアマネジメントの質の向上が必要だということが提言されたもので、①個々の利用者の課題解決力を高めることによって、マネージメント力を高めていく、②地域が抱えてる課題について課題解決を図っていくという、この二つの枠組みを合わせたものが地域ケア会議になります。

 

つまりは、個人の課題と地域の課題、それを関係者が各々の立ち位置で気づいて、解決につなげていくための手段として発足されたものとなります。ケアマネージャーは、事例を提供して、そこの会議に入っている自治体職員、ケアマネ、医療・介護職がそれぞれの立場から助言をしていくというもので、個人が有する課題と地域課題、2つの課題解決を担う場ということがポイントです。

 

ただし、「課題解決」と言ってしまえば簡単そうに聞こえますが、実際は一筋縄には行きません。85歳以上の方は、2人に1人が介護保険を使っている時代です。その多くが、複数疾患を抱えている。 となると、今の日本の医療制度上は主治医が複数いるということになります。

 

今は1人の専門職が担当者の全てを面倒をみるのではなく、これら専門職が得意とする各々のアセスメント力を総合化して、課題解決に向けての優先順位をつけることがケアマネージャーに求められている役割だと言えます。さらには、どこから取り組むかシナリオを考え、誰に何をやってもらうかっていうところから、チームを編成し対策を取っていく。これが本来求められているマネジメントにあたることです。

 

反対に、リハ職に必要な視点としては、自分たちが関わる介入部分だけをアセスメントするのではなく、まずは全体像を捉え、他の専門職と自分の専門職のそれぞれの守備範囲と役割分担を考えながら最適な課題解決を図っていくことが求められます。

 

では、課題とは何なのか。これは目指したい姿と現状のギャップを指します。つまり、まずは目指したい姿を決めなければ何も始まりません。

 

今の地域ケア会議の一番の問題点は、目的/目標を決める前に手段の話が始まってしまうことにあると思います。目標とは目的を達成するために設けた目印のことなので、当然目的があってから目標が決まる。そこから手段の話をするべきなのです。目的と目標が違えば、当然そこに参加する職種も違っていいと思いますし、時間配分も開催頻度も違ってきて当然です。何のために何を目指して、どういうやり方が目標達成のために最も有効かを考えることが、地域ケア会議にとっては一番大切なのではないでしょうか。

 

リハビリ職の為の「会議の技術」 榊巻氏によるワークショップ

 

詳細は▶︎ https://1post.jp/4172

地域共生社会に求められるリハ専門職の役割とは?

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