尿失禁・頻尿をテクノロジーで未然に防ぐ【DFree】 

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排尿コントロールが難しい患者さんを担当した場合、どのようなアプローチを考えるでしょうか?

 

例えば、定時でのトイレ誘導を設定しても、うまくタイミングが合わず失敗してしまったり、人員の関係で夜間はオムツ対応となってしまったりと、うまくいかない経験をした人も多いと思います。

 

トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社が開発した「DFree(ディーフリー)」は超音波で膀胱の蓄尿状況をリアルタイムモニタリングし、排尿のタイミングをアプリで通知します。

 

実際、導入したことによってトイレでの排尿率が23.7%増加、失禁回数が46.8%減少したそうです。

 

今回、代表の中西敦士さんにDFree誕生の背景やヘルスケア遠隔モニタリングサービスとしての可能性についてお話しを伺いました。

 

姿勢検知機能、より正確な測定が可能に

 

中西:DFreeのセンサー部に、4つの超音波センサーが内蔵されており、上下4方向に超音波が出る仕組みになっています。尿がたまることによって、膀胱が水風船のように膨らみますが、この形状変化を常時計測・データを蓄積し、アプリ上で10段階で表示しています。

 

設定したそろそろ通知ラインに基づいて、トイレ誘導の目安となる通知を送ったり、膀胱の尿のたまり具合が低下したオムツ・パッド交換のタイミングになる通知をお知らせします。

 

遠隔で複数利用者の確認がクラウドで可能になるため、利用者ごとのステータスがひと目で確認することができます。

 

今年リリースした新型のデバイスは、軽量(80g)で装着していても普段通りに活動をすることができ、姿勢変化も検知できるようになりました。ベッド上や車椅子での移動時、リハビリ時にも動きを妨げずに利用できます。

 

2017年から介護事業者向けのサービス提供を始めて、全国で約200の介護施設で尿失禁や頻尿などに悩む高齢者の方にご利用されており、「シーツ交換の負担が軽減し、失禁回数も減って、スタッフも利用者さん楽になった」という声も聞かれています。

 

ウンコを漏らしたのがきっかけだった

 

中西:このサービスを思いついたキッカケは、アメリカで引っ越した際に、うんこを漏らしてしまったことにあります。どうすれば解決できるのか、色々考えた結果、事前予測ができれば漏れることはないだろうと思いました。

 

超音波を使えば、1cm程度の胎児でも見つけられることを知っていましたから、技術的にはそこまで難しくないだろうと思いました。

 

実験を重ねることで、膀胱内の蓄尿や腸内の便も検知できるようになったのですが、便は体調によって形状が変わったりすることもあり、尿検知タイプからまず始めようということになりました。

 

膀胱内を常にモニタリングしているので、わずかな変化や異変を捉えることができ、失禁以外の身体の不調や病気の予兆を検知できるようになるかもしれません。

 

「膀胱に尿が溜まっているかどうかがわかれば対処法も変わってくると思いますし、セラピストの方々の判断材料として有益なツールになるのではないかと思っています。

 

【連載|ADLTech】

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